やったーあッ! | fuyusunのfree time

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長唄などの邦楽をこよなく愛する看護師のfuyusunです。
ナースの仮面を脱いだ、fuyusunの日常を綴っています。

浅草寺参りのついでに、今日は「宮本卯之助太鼓」に行って小鼓の調べを入手しました。

調べのかけ方って本当に難しい。
お囃子に使う三つの打楽器。太鼓・大鼓・小鼓と見た目は似ているんですけれど、ぜんぶ調べのかけ方が違うのです。
…調べって何んですか?
そうか!ごめん、ごめん。裏皮と表皮を繋いでいる紐みたいなものです。
mytuzumi.jpg

写真のオレンジ色の紐の事です。
太鼓の調べは掛けた事がないので、よく分かりませんが、大鼓よりも小鼓の調べの掛け方、特に横調べ(皮に対して平行に結んである紐)の掛け方って難しいのです。
今日は、「鼓のしおり」とかいう本があって、調べの掛け方が書いてある参考書があるんですけれど、その本を見つつ頑張って調べを掛け直しました。
うーん、まずまず上手く行ったかな?!ちょっとヘナチョコですが、まずまず上手くできました。…今度お稽古の時に持って行って、師匠に直して頂いた方がいいかな???

実は、以前にブログにも書きましたけれど、うちには三つ小鼓があって、ほとんど音が出ない為に使われていない小鼓の調べが切れちゃって…一応、応急処置的にお古の調べを掛けてあったのですが、なんかまたすぐに切れちゃう感じがしてずっと気がかりだったのです。
湿度の高い梅雨時は、音の出ない皮の鍛え時なんですよね。
小鼓の皮って、新しいと全然小鼓らしい音がしないのです。何年も打ち続けて、やっと音が出るようになるものなんですよ。ですから、新しい皮って音が出ないからと放置せずに、鍛えてあげないといけないのです。ですから、音が鳴らなくて放置しているこの小鼓君も打ってあげなくちゃ。特に、湿気の強いこの時期は打ち時なんですけれど、調べが心配でぜんぜん打って上げられないのです。
けれど調べがまた切れちゃうのが心配で打ってあげられない。ですから、調べを掛けなおしてあげたかったのです。
でも、この小鼓君に真新しい調べを掛けるのは勿体無い。だって小鼓の調べって高価なんですもの。安くて一万四、五千円なんですよ。
そこで、一番よく使う小鼓に新しい調べを掛けて、それに掛っていた調べを掛けようと考えました。
今度、お浚い会もある事だし…。
上手く掛んなかったらどうしようという不安もありましたけれど、なんとか二つの小鼓の調べの掛けなおしが出来ました。
やったッ!すごい達成感を感じています。
心なしか、真新しい調べを掛けられた小鼓君は嬉しそうにしています。また、お古だけれどまともな調べを掛けて貰った小鼓君も嬉しそうです。
さてさて、これで君を鍛える事もできるぞ!
この小鼓の皮君が鳴るようになるにはどれくらい時間が掛かるでしょうか?ちょっと楽しみです。
私と一緒に成長しようよ!という感じです。