日本人はおそらく気質的に胃にディポジットがある方が多いです。大小問わずにない方っていない気がします。
胃というのは自律神経が支配する1番大きな臓器ですし、食事を摂取してます食べ物がおさまるのも胃。胃で固形から液状に消化します。基本寝ているとき以外は休まることができない臓器です。
自律神経が支配・・というとなにやら難しい気もしますけど。要は精神的なストレスなどの影響をうけやすいばかりか、睡眠不足や疲労などでも自律神経の働きというのは簡単に乱れますので、つまり体調が乱れればそのまま胃の働きにも影響が及ぶ・・・ようなもの。
胃穿孔・十二指腸穿孔など、急性期疾患で胃などに穴がぽっかり開くには30分もあれば充分だと言われています。それだけストレスの影響を受けやすく、強度の酸をもった消化液に満たされている胃。その消化液の分泌も自律神経の支配下です。ストレスや過労で出すぎたり、出にくくなったり・・・。
なかなかストレスフルなのに活動的で、痛みなどめだった動きを見せるのが胃です。
さて、胃にディポジットがある方は、ほぼ必ず腎にもディポジットが存在します。
腎のゾーンは1番最初のトリートメントだと、固まってしまうほど痛みがあったりします・・・^^;。ごめんなさいね~と眼窩にがっつり指をいれこんでディポジットを捜すわたしですが、ここを遠慮してしまうセラピストさんも多いようです。
「そんなにされたの初めてです・・・。」
とおっしゃられることも多いですが、腎はとくにきちんと流してあげたほうがいいんですよ、これは経験上。痛みがあってもきちんと刺激してなるべく流す。
特に日本人は骨格上、眼の周りが浅いのです。浅いから眼球が怖くてつい避けてしまうのかもしれませんけど、浅いからこそきちんと指をあてて探ってあげないと、取り残しになりやすく、そこが刺激されないままトリートメントが終了というもったいないことになってしまいます。
せっかく時間とお金を使って受けるトリートメントですから、1回の施術で、可能な限りその効果は出してあげたいのです。無駄なくエコに♪(笑)
巷の整体やマッサージなどは1回の施術でクライアントを治しません。これは意外と知られていない事実かも・・・・。一気に正しい状態に戻したり、一気にコリをとると身体がついていかないから、など、それにはもっともらしい理由があるようですが、実は商業的に「通わせてなんぼ」という理由があるのも否めないんですね。。。1回で治せるなら治してしまえばいいじゃないですか。どうせ人間ナマモノですし、日々酷使してるんですから1回で治したところで必ず再びガタはきます。
「あなたのトリートメントは一緒に居る間ずっと続くのね」
バルセロナのトレーニングウイークで一緒になったベテランリフレクソロジストに言われた一言です。もしかすると、イギリス人の皮肉だったのかもしれませんが、あれもこれも、そのときその方の気になるところをついいじってしまいますし、お母さんのように「あれがいい」「これがいい」「あれ、ここおかしいね、ちょっと失礼・・」と相手のボディを追いかけていくさまを見てそのように言われました。
これを「時価トリートメント」として(笑)、必要なことを必要なだけ行うトリートメントも、たまにするようになりました。単品価格をいただくだけだと「もっとしてもらってるでしょ・・・」とおっしゃって多めにいただくこともあり・・・。^^;すみません、勝手にやってるのに・・・。
ま、それがいずれの理想形です。そのときその方の状態にあった必要なトリートメントを必要なだけ行う。ちょっとメディカルちっくですね。
でもセルフコントロールが出来ない方や自分の身体を知らない方は意外と多いですので、それを客観的に診てくれるセラピストの存在は大切だと思います。自分の身体を理解できないところは、プロに診てもらって、状態を知っておく。そしてケアしてもらう。予防医学の第一歩というところでしょうか。ホームドクターみたいな感じ。
さて、胃と腎は五行で言う所の相克の関係ですので、胃にあれば腎というのは、あってしかるべきディポジットの関係。なので、胃にディポを見つけたら腎もしっかり探ってあげてください。ほぼ99%、同じようなグレードのディポが隠れていることが多いです。
最大ディポを小さくしていくことで、次点のディポは小さくなってはいきますが、やはりディポジットそのものをしっかり刺激しておいてあげるほうが、効果は早いと思います。
同じ回数を重ねても、しっかりディポジットを流そうとするトリートメントと、手技としてのステップを重ねるだけのトリートメントでは、雲泥の差が出ます。これはかかる時間が長ければいいわけではなく、ディポジットとゾーンを意識して刺激するということが重要なのです。