安藤サクラさん主演の「百円の恋」(2014公開 日本)、の、リメイク版の《热辣滚烫》《YOLO》(2024公開 中国)の日本上映の日程です。
上記で書きましたが、2021年公開で世界興行第三位を記録した「你好,李焕英」の主演監督を務められた贾玲の最新作です。
*「你好,李焕英」は贾玲のお母さんの実話が基になっています。
内緒ですがその辺に転がっていて、ついに見ることができました。なんて時代!
字幕が中国語なので半分位しかわからなかったのですが(笑)、まあまあ面白かったです。封切られたら、実際に見に行きたいと思います。
予告編を見て思ったのですが、随分ロッキーへのオマージュが強いなぁーっと思っていたのですが、劇中で実際にロッキーのテーマが流れていました(笑)、しかもトレーニングシーンで(笑)。
(注)「ロッキーのテーマ」って何ぞや問題ですが、スタローンがロッキー3のメインテーマ曲「Eye of the tiger」by Surviorをシリーズのメインにするとか言っているのですが、殆どの日本人がどこかで耳にしたことのあるあのタンタンタンタンタンタタターーン♪のあの曲が挿入されていました。
よって、贾さんサイドから「请问,史泰龙(スタローン)先生,让我们使用一首 Rocky 歌曲」的なアプローチがあり、了承されたということでしょう。
米中分断とか政府やマスコミ煽ってますが文化的にはガッチリ交流しているということの証左でしょう。
はっきりとリメイク元だと言っている「百円の恋」は日本の映画だし、中国の人達は日本人がその他の国々の人達が思っている以上に世界の文化をフラットに、いいものはいいと受け入れていると思います。もちろん、そうでない部分もあると思いますが、日本人よりいいものに敏感なような気がします。
なので、悪いって言っていることはやはり悪いもののように気付かされることもあります。
それはそうと映画ですが、YOLOも百円の恋も「ロッキー(1)」の一番大事なテーマをなぞっています:
「世界最強の男アポロクリード(カール・ウェザース)とリングの上で戦い、15ラウンドが終わって立っていることが出来たら自分はただのろくでなしでなかったことを証明することが出来る」、両映画ともダメダメ生活を送っている女性がちょっとしたきっかけでボクサーの恋人を得て、別れて、再開して、ボクシングに真剣に打ち込む、ただし自分の為に、というストーリーになっています。
「自分は何者だ→今のままでは何者でもない、どちらかといえば駄目チームだ→何をやっても長続きしない、自分が好きなことはなんだ→ボクシングに全力で取り組む、自分との戦いだから→相手に勝つことが目標であるが、これは純粋に自分との闘い→この戦いに勝つ以外に他の人と対峙する権利は自分にはない」
よって、ロッキーは確かに1でエイドリアンという生涯の伴侶となる女性を得て(但し結婚は2で)トレーニングへのモチベーションを更に上げていくことに間違いはないのですが、真剣に一人の女性として向き合うのはあの有名なリング上でのラストシーン:
「エイドリアーーーーン、オウ、エイドリアーーーーーン」
「判定で負けてしまいましたが今の感想は?」
「俺は全力で戦ったんだ、誰がどう判断しようと関係ねぇー、エイドリアーーン」
というシーンに繋がります。
映画の力って凄いな。
俺も映画作りたい。
って、カール・ウェザースをWikiで調べたら今年2月にお亡くなりになっていたことが分かりました。いつかエクスペンタブルズにカメオ出演するのを待っていたのに。。。
安らかにお眠り下さい。
明日は、月曜日、労働者は全力で頑張ろう(俺も)!
またね