少し前ですが、弁護士が遅刻して来た裁判がありました。

15分位かな。裁判官が静かなお怒りモード。本日結審の予定だったんですけど、相手との示談が現在進行中との事。何をやらかしたかと言えば、本を二冊盗んで5万5千円で転売した万引き犯ですね。

 

被告人は濃い目の顔の、手入れがされていれば、そこそこイケメンであろう中年男性。しかし無精ひげやら、ぼさぼさの髪やらで、しっかりと落ちぶれている感満載。前科もあり三犯です。現在生活保護受給中(羨ましい限りです。)意外なことに職業訓練学校に通っていました。もっともコロナの影響で休校もあったようです。んで・・・問題はこの人、横浜在住で横浜から東京の職業訓練所に通っていたそうです。そんで交通費がかさんで生活に困り犯行に及んだと・・生活保護の身で片道730円!そりゃあ、無謀でしょう。近場に訓練校とか無かったんでしょうか?あとギャンブルもやっていたみたい・・。生活保護でギャンブル・・ウン、これは駄目子のパターン。

 

あと被告人・・どうも言動が何言ってんだか分からない。言い訳がましいといいいますか。

裁判官も段々イライラしてきてます(明らかに・・)弁済したいと言っても幾ら払えるのと問われると次の生活保護のお金は・・的な答え・・いやいや聞きたいのは今幾ら払えるかという事

最終的に出て来た答えは「5千円・・・」う~ん・・それで示談できますかね?

 

検察官からは国からの給付金10万円貰いましたよね?どうしてそれで被害の弁償しないの?的な事を問われれば・・

「キャドなどの資格の勉強の為にノートパソコンを買うのに使った」との事・・・う~んこの回答はキツイ・・誠意がまるで感じられない・・

 

こうして裁判は被告人に一切いい印象を与えないで終了・・・つーか裁判官、弁護士が遅刻した事がよっぽど腹に据えかねたのか、冒頭から「15分も待っていた」と今日できる事は全部ヤル気満々。延長を求める弁護士の要求は却下。まあそれでも判決は次回に持ち越されましたが。

なんや、かんやで裁判は適当とは言いませんが・・あっさりと言いますか?的な感じで終了

 

なんでしょ・・裁判官、弁護士、検察、被告人すべてが嚙み合わない・・こんな裁判もあるんだな~と思った次第です。

 

うさぎでした。

新件ではなく審理からの傍聴。

被告人はまだ若い男性。髪は少し長め。30代でまだあどけなさが残る風貌でした。

何をやらかしたかと言えば、自転車の窃盗、2件の空き巣、そして内一件は盗みに入った家の寝ている女性に欲情して、下着ごしに子宮を押すように触ったとの事です。動機は所謂国の難病指定の病気を抱えていた事、コロナで就職活動が上手くいかず、自暴自棄になっていた事、自転車は雨が降って来た事などが動機だそうです。(なんじゃその動機は?)経済的にはそれほど追い込まれてはいなかった様です。因みこの事件は報道され名前を検索すると情報がいくつか出てきました。

 

動機がちょっと同情の余地が無い感じかな・・・でも自転車盗難については、被害者が「鍵をかけていなかった自分にも落ち度がある」と余り気にしてないよう。驚くべきは窃盗と悪戯された女性の2件の件では示談が成立しています。もっとも2件合わせて320万のも高額で成立していますが。(勿論、お金は被告人の実家が支払っています。)

 

ん~家で安心して寝ている所を見知らぬ若者に、下着ごしとはいえ子宮を触られた・・との事ですから・・よく示談に応じたと思いましたね・・・。

 

裁判では弁護士、検察官の質問に淡々と答える姿が印象的でした。

 

被告は今後は現在居住のマンションへ戻り、ご家族の厳重な監視に置かれる事、再犯はしないと誓う事、家族が用立てくれた示談金は今後、働いて返す事、家族の思いに答えたいなど更生の意志を示します。

被告人・・後半は後悔と自責の念からか・・ついに泣き出してしまい、泣きながら裁判を受ける事になりました。正直・・この感情の発露を見ると・・彼の更生の意志は本物だと信じたい・・。甘いかも知れないけど・・。でも一瞬の気持ちの暴走から、前科と示談金320万の返済(まあ、返済先は家族だけど)、そして傍聴からの、見られているという晒し者感。得るものは零、失うものの大きさ・・。怖いです・・犯罪って・・.。

 

ん~前科が無いから、執行猶予の可能性が高いと思いますが・・。どんな判決が下りますやら

 

うさぎでした。