石破新内閣活動開始 | ボヤキ男の一人旅

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様々なジャンルに、ただひたすら毒舌吐きながらぼやいていく。
ただし偏りがあるのはご容赦のほど。

いよいよ石破茂内閣が活動を開始した。

組閣も終わった段階での内閣支持率は46%、不支持率は37%とのこと。

いやはや・・・って感じの支持率である。

 

そもそも彼が総理大臣になったのは党員党友からの支持が多かったからと言うのがメインだったはずでしょ。

まあ単なる評論家でしかない石破茂が総理総裁にふさわしいと思うような党員党友が多いってのもお笑いでしかないのだがな。

ただ、今の自民党の総裁選挙の方法は、なんと言っても国会議員の意向で決まると言うこと。

つまり党員党友の願望がどうあれ、結局は自民党の国会議員によって決まってしまうと言う事になる。

でもって今回の石破茂が総理総裁になれたのは、ズバリ権力闘争に勝利したと言うことだ。

 

今回は、岸田・菅連合が麻生さんに打ち勝ったという単純な構造によってなり得たことだ。

それは石破茂の考えてた構想や政治方針に皆が同意したというわけではない事ははっきりしている。

誰一人、石破茂の政治的な思想信条に賛同してる者はいないと断言しても良いだろう。

実際に今までも、石破派というお勉強集団を持っていたがそれが自身の権力基盤になるわけでもないし、その集団が若手を育てている訳でもなかった。

端から見たら、単に政治のことをワイワイ言いながらお喋りしているオタクグループって感じだったからなぁ。

つまり総理総裁になっても、石破茂自身の政治的基盤はないものだから、自分が考えていた政策を何一つ叶える事も出来ないだろうってのが正直な感想である。

 

実際に総裁に任命された瞬間の株価の大幅下落は、もう苦笑いしか起きなかった。

なんせ彼は金利を上げることを信念にしていたからなのだが、その後の君子豹変ぶりもまた見事だった。

慌てて「金利は上げません」って修正したではないか。

でもって続きは解散総選挙のこと。

早期の解散総選挙を言っていたのは小泉進次郎だけだが、その進次郎が言っていた時期よりも早く解散を決めたというのも、見事な手のひら返しだ。

これまたちまたでは後ろ盾の一人である森山裕くんの意向が強く反映されたのではないかと言われてる

ここでもまた自分流の政治を行えないと言う状態が露呈している。

他にも色々、言っていたことが変わっているのは確かだ。

簡単に言うと、例の裏金議員の対処方

厳重に対処するはずだったのだが、いまではなんと総選挙での公認を認めるとか比例代表の名簿にも入れるとか言い出している

つまり裏金議員は無かったことにしようとしているのだ。

まあこれだけを見ても、如何に自身の政策が何一つ出来ていないかと言う事が分かりやすく現れている。

 

しかしこのような出だしの政策だけではなく石破内閣の組閣状況を見てみると、本当に一貫性がない思想の持ち主かと思わされる事ばかりだ。

なんと言っても組閣の人選には、彼の怨念があふれかえっている匂いがプンプンしているではないか。

とにかく冷や飯を食わされてきたと感じている旧安部派の議員に対しては容赦ない。

基本的にお世話になった岸田・菅の息が掛かった議員さんを大臣に任命しているのは確かだ。

それはその人の能力を認めてのことでは無く、お世話になったから任命したか、お友達だから任命したかのどっちかという事で大臣を任命している

だから総裁選に出ていた様々な能力がある議員に対しては、全く興味を示してない。

まあ高市早苗のように、声をかけたが拒否られたということもあるが、茂木敏充、河野太郎、上川陽子、小林鷹之のようにそこそこの才能を持っている人物に対しては完全に無視を決め込んだ。

多分、次期総裁選で強力なライバルになるであろう人を登用するのを恐れたのだろう。

だから今回、見事に馬脚を現してそっぽを向かれた小泉進次郎な安パイを採用したと考えられる。

まあこの人事に関しては全くという程、目玉も無いし、通った筋も無い。

何処かの政治サークルで仲間内で盛り上がっている状態だ。

 

それなら、結局石破茂は何が出来るかと言うことだ。

後考えられるのは、経済・外交がメインになるが、まず経済のこと。

特に地方創生などは島根県民にとっては最大限の関心事になるだろう。

となると彼はどんなビジョンを持って進めていくのだろうかという興味はある。

それで無くとも都会と地方の差は、信じられないほどになっている。

今までも放置されていたわけでは無く、地方創生大臣を任命したりして取り組んできた。

しかし結果は単にバラマキだけで、蒔いたお金はその地方を創生させるわけでも無く、何も新たなものを生むことなく一部の人だけを潤わしてきただけだ。

さてそんな状態の中、石破茂はどのような策を打ってくるのかは楽しみだ。

まさか島根県に大量の税金をばらまいて終わりと言う事はないだろうな

他にも最低賃金引き上げ・教育無償化・子育て支援・零細企業支援など、色々打ち上げているが、どれもこれもお金が掛かることだ。

これまた国債をバンバン発行してばらまきまくると言う事になならないかどうか心配している。

それにお金は掛からないがなんと言っても困難な話題である、統一教会問題と改憲

やらなくてはならない事は山積みと言う事で、まずはお手並み拝見と言うことで。

 

それから大事なのがなんと言っても外交。

外交というと、彼の得意分野と言われている軍事部門。

一番笑えるのが、なんと言ってもアジア版NAIO

いや、NAIOは共通の敵(ロシア)が有るから成り立っているのだよ。

アジア版NAIOは何処を共通の敵にするのだ。

中国を想定しているのなら、NATOのような軍事同盟など絶対に出来ない

完全に卓上の空論で、オタクの遊び方でしかない。

そのほかにも色々ツッコミどころが多い石破総理だが、まだ何事も始まっていないのは事実だ。

これからどうなっていくかは、しっかりと見ていくだけしか出来ないが、まずは10月27日の総選挙が一つ目の山になるのだろうな。

石破茂が総選に選ばれた時の支持率は70%をだったのに、株価がおお下がりして組閣が完了したら50%まで下がっていた。

さて27日は何処まで下がっているのかが、興味津々。

なんと言っても相手の立憲民主の党首が野田さんだ。

枝野や泉さんならまだしも、現実路線の野田さんだからかなり手強いぞ。

とにかく今の興味は、石破茂がどこまで自分自身の考えで政治を行うことが出来るかと言うことだけである。

 

とにかく評論家の石破茂は好き勝手なことを喋り、自民党の政策を色々と批判してきた。

そりゃ評論家だから何を言っても影響はないし、なんと言っても責任という言葉とは縁もゆかりもない

色々と勉強していたみたいだが、あまりにも非現実的な政策とか理想論だけを発信することで世間から持ち上げられていたのは事実であろう。

しかし今や日本国の総理になった。

それは彼の一言で世界情勢が大きく動くというポジションになったと言うことだが、残念ながら彼にはその自覚も覚悟もなかったようだ。

 

しかし彼が今後名総裁と呼ばれる可能性がない事はないと感じている。

何故かというと、彼が総理の椅子に固執する限り、国民の声より自分の後ろ盾の話を聞き続けることになるだろう。

その後ろ盾(今回は岸田・菅)の持っている政治観が正しければ結果として石破茂の政治は評価されることになる

なんせご自身は今まで大局的なものの見方も出来てないし、今後も多分そうであろうと思われるからだ。

 

ただ、日本は官僚が優秀であるから、誰が総理になっても大きな間違いをすることはないだろう。

しかし問題なのが外交である。

小泉進次郎が総理になってたらと思うと身が震えるだけだが、石破さんもそれに関しては未知数であるのは確か。

外交はなんと言っても首脳同士の信頼関係から始まる。

20分で語れることを1時間かけて話す能力を持つ石破茂が、他国の首脳にどう思われるかが怖くてしかないが、何とか頑張って欲しいとは思っている。

昔、日本の政治家に「ルーピー」と呼ばれた総理がいたが、あそこまでとは言わないが、恥をかかない外交だけはやってくれと、心から願っている。

今の段階ではどんな総理かどうかを判断する事は出来ない。

まあ来年の今頃、「結構上手にやってるじゃないか」と思えるようになっていたら嬉しい限りである。