ICに蟹座の月がコンジャンクション。
それも4ハウス側にあって、とてもパワフルな月です。
ICは出生図の基底であり、サポートシステムに大切な作用をしているといわれます。
場合によっては、MCより重要なはたらきをしているともみれます。
この弟の八字はつぎになります。
時上の丁の正印が用神で、かつ天徳貴人でもあります。
陳老師の八字では、時柱に母親の星の正印が出れば、母は孫(弟の子)の面倒をみてくれるともいいますが、残念ながら弟は子宝に恵まれませんでした。
しかし、長男であるわたくしは実家を出ました。また、今年から諸事情があり義母(妻の母)と同居することにもなりました。
弟は、仕事の関係で東京と大阪を行ったり来たりしていますが、大阪に居るときは実家で母と一緒に暮らしています。
皮肉なもので、長男であるわたくしは実母と住めない運命になっているのも因縁の仕業です。
これは実父が養子だったことも大きく起因しています。
そうした因縁的なことを話し出すと話題は尽きないですが、本題に戻します。
わたくしの出生図はMCが蟹座ですが、結果的に家業の仕事を途中で放棄し、弟が引き継ぐことになりました。
これは弟のICにコンジャンクションしている蟹座の月の影響のほうがはるかに大きいということ。
さらに、MCに山羊座の金星と火星がコンジャンクションし、企業経営もできる資質があるといえます。
紫微斗数でみると財帛宮に太陽A・自化B。
経営の才覚はわたくしよりも優っていました。
つまり、何を申し上げたいかといえば、ICにコンジャンクションしている天体があればとても大切であるということです。
その象意を疎かにすれば、出生図の基盤、すなわち人生の根底がおかしくなるくらい重要ではと思います。
弟が家業を継いで、実家で母と暮らすことになったのは必然であり、それが弟の人生そのものともいえそうです。
八字で正印が用神であるのとピッタリと符号します。
ただ、弟のドラゴンヘッドは6ハウスの乙女座。
それが、9ハウスの射手座の木星とスクエア。
いつもオーバーワーク気味なのに、さらに事業を拡大したい・・・、海外まで行って頑張らないと・・・というような象意です。
弟の紫微斗数は、疾厄宮が来因宮で遷移宮に天同D。
これで、疾厄宮冲命宮。
身体に自ら鞭打って粉骨砕身努力するような象意です。
欽天四化でみても進化占星学でみても、今世の魂の進化の課題(使命)といえばほんとうに厳しい課題ですが、そうしないと気がすまない性分でもあります。
弟は、わが田中家の業(カルマ)を一身に背負ってくれていると思い、感謝の念でいっぱいです。
BDを自分の星で疾厄宮や財帛宮に持っている人は辛苦の人。
身体健康には留意していただきたいと思います。
【あとがき】
ドラゴンヘッドをみて今世の魂の進化の課題(使命)をみるのはとても興味深いです。それも欽天四化紫微斗数や八字を併用することで、より確実にみえてきます。
いまの苦しみや困難が、自分の魂の進化発展に資するということに納得はできなくても、これらの命術でわかっただけで、少しは前向きに生きられる方が多くなるのではと思っています。
占風鐸・オンラインスクール
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主宰 田中宏明
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本サロンの動画講座では、欽天四化紫微斗数、八字(四柱推命)を中心に、進化占星学も取り入れています。
台湾の東洋命術の大家である陳永瑜老師直伝の欽天四化紫微斗数と八字、それに進化占星学を加味した3命術の勉強は、わたくしのみならず真摯な運命学愛好家の魂に響くと思っています。
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