あなたが苦しみを体験するのは
そこから何かを創造する為
さて、苦しみの原因は自分自身にあることがほとんどですが、それを気付かさせてくれたり、さらにその苦しみから解放してくれるのは結構「身近な人」であることが多いと思います。
わたくしの場合を例にあげると、長男だからという考えで中小企業の後継者になったものの、自分には合わない仕事と声には出さないものの心のなかでずーっと思っていました。
「早く辞めて自分の好きな仕事をしたい･･･」
これが偽らざる自分の魂の声でした。
このような思いでいると、申し訳ないことですが家業の仕事に全力投球というわけにはいきません。
そのような兄のわたくしの仕事振りを傍らでじっと見ていた弟からは、苦言諌言がわたくしに向かってくるのは当然です。
ついには経営方針の対立を招き、兄弟争いはお家騒動といえば大袈裟ですが会社経営に悪影響を及ぼすのは必至。
思案に思案を重ねたあげくにわたくしが身を引いた形となりました。(実際のところは追い出されたといったほうが適切かも知れません)
こうなるとわたくしも奮起せざるを得ません。
妻は専業主婦で、ふたりの子供は上は専門学校、下の子は高校生でまだまだ教育費がかかります。
わたくしが人様より少しは秀でた才は占いしかなかったので、必死で師匠を求めました。
いろいろな書物やネットで探しまくり、最初に出会うことができたのはマレーシア在住の鄭莉安老師。
鄭老師には四化飛星紫微斗数の伝授を受け、それからさらに鄭老師の師であった台湾の陳永瑜老師に師事することになったのです。
いまになって思うのは、合わない仕事をずーっと続けている苦しみから解放され、わたくしの本来の今世の魂の課題である占術の仕事に全力で取り組むことができるようになったのも「弟との対立」があったから。
欽天四化紫微斗数のわたくしの命盤は、兄弟宮冲官禄宮。
兄弟がわたくしの仕事や運気運勢を冲するよくない象意です。
しかし、わたくしの場合のこの冲は弟からの鉄拳であり、進化占星学では冥王星のような存在であったと思っています。
欽天四化では、人の宮から我宮が冲されるのはよくないとはしますが、人生を大きく変容させてくれるのもこのような冲ではないかと思っています。
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