今回は、以前ブログやKindle書籍で掲載した三浦春馬氏の出生図を取り上げさせていただき、詳しく解説する予定です。
ご存知のように、彼は2020年に不幸にも自殺されました。
欽天四化で命遷線に強い葛藤の象意がある彼の命盤。
八字では、日干が辛で年上と月上に庚が出てとてもきつい「悖※」。
透派の四柱推命の大御所である佐藤六龍先生がご著書「そこが知りたい四柱の秘伝」で、この干関係をとくに血淋漓(ちりんり)という言葉で表現されています。
※血淋漓とは血がしたたり落ちるという意
こうした欽天四化や八字でみた厳しい葛藤、生き辛さの象意は、進化占星学の出生図ではどのようにみるのか?
また、自殺を防ぐような対策は何かあったのか?
こうしたことを考えていくことはとても大切と思います。
残念ですが、欽天四化や八字での対策は難しいのが実際ですが、進化占星学ではどうかです。
ちょっとだけ言いますと、三浦春馬氏の命盤の1ハウスの山羊座に天王星、海王星、土星があります。
これがもっとも大きな試練ではなかったかと・・・
海王星は受け身で自ら積極的に行動したくないのに、1ハウスはもともと牡羊座のエネルギーで、自ら行動しチャレンジしていくエネルギー。
相容れません。
また、1ハウスに10度違いで土星がある。
この土星も山羊座にあるのでとてもパワフル。
土星は固める地のエネルギーに対して、海王星はすべてのものを溶かす水のエネルギー。
パワフルな土星であっても海王星のエネルギーには負けてしまいます。
かつ、3ハウスにある牡羊座の太陽が海王星とスクエア。
これが決定的だったかも知れません。
ある西洋占星術のサイトに太陽と海王星のスクエアについて、つぎのように記載されています。
『現実を踏まえて努力し、まっすぐに人生を歩もうとする太陽と、神秘的で夢のような理想を持つ海王星との間で葛藤が生じます。
太陽と海王星のスクエアは、太陽と海王星の力をバランス良く混ぜ合わせて発揮することができません。
海王星の力の方が強いのです。
そのため、一般的な生活をしていると「これは自分が求めることではないのかもしれない」と、違和感を感じることも。・・・』
詳しくは、育成サロンの第26講座の動画で解説させていただきます。
出生図でこうした海王星の配置をお持ちの方は、その意図するところを汲み取って自分の人生に活かさないと春馬氏と同じような悲劇を招かないとも言えません。
海王星は宇宙の意識であり、その意識にわたくしたちの意識の波動も合わせて生きていくことが大切です。
※「悖(ハイ)」とは、四柱推命で「順悖」という言い方をしますが、順とは干と干の関係の相性が良いもの、悖とはその相性が良くないものを言います。順悖は成敗には直接には影響しないとしますが、順は比較的楽に物事を成し遂げられるのに対し、悖は同じ結果を得るのに苦労苦難を伴うとされます。
【ご連絡】
先日、5月に東京で開催するワークショップにお申し込みの皆様には、会議室のご案内をさせていただきました。また、個人情報のご提供も頂戴し有り難うございます。
大阪開催にお申し込みの皆様は、もう少しお待ちください。
会議室の予約は、開催日3カ月前より予約可能のところが多いのでまだ予約できない状況です。来週にでもご案内できると思います。
占風鐸・オンラインスクール
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主宰 田中宏明
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