とても特徴的です。
①月だけが南半球にあり、他の9天体はすべて北半球にある。
②5ハウスに木星、火星、海王星、太陽、水星の5天体もあり、かつドラゴンヘッドもあるので、もっとも大切なハウス。
③月と太陽がスクエア(イグザクトなのでとても強い)、かつ水星、ドラゴンヘッドともスクエア。
④ドラゴンテイルを交え、天王星と太陽と月がグランドクロス。
一瞥して、非常に葛藤の強いチャートと思いました。
今世の課題は、間違いなく5ハウスに関わることをすること。
それがグランドクロスなので、今世で必ず達成するようにと天のご意向が伺えます。
本来は、5ハウスにある太陽の自分の意志や社会的な目的を遂行していくことが、即今世の課題にマッチしたことになるラッキーな配置なのですが・・・
残念ながら、8ハウスの月は、表に出たくない引きこもりのような作用をしています。
5ハウスの太陽が表に出て活躍することを強引に押し留めているようなアスペクト。
欽天四化紫微斗数でみると(下の妻の命盤参照)、官禄宮に巨門D、対宮の夫妻宮が天同B・自化D。
以前、この配置をご覧になったわたくしの師、台湾の陳老師はつぎのようにおっしゃいました。
「田中さんの奥さんは、あまり仕事をしないほうがいいですね」
この意味は、すぐわかりました。
本来は、官禄宮に生年Dがあれば仕事に没頭する人が多いのですが、それをすると冲夫妻宮のエネルギーも強くなるおそれがあるということ。
この妻のチャートを出したとき、妻の
・紫微斗数の官禄宮・巨門Dと夫妻宮・天同Bが自化D
・チャートの月と太陽を交えたグランドクロス
が同じようにみえたのです。
つまり、自分の才能や能力を発揮するのを押し留めている、断念しているような残念な配置では・・・、と思えました。
チャートの太陽は妻の自分の星であるとともに、夫であるわたくしの星でもあると解釈できるからです。
妻は、わたくしと結婚するまでは、宝石のデザイナーの仕事をしていました。
太陽・蠍座で水星もコンジャンクション、それらが5ハウスにあり、とても合った仕事です。
しかし、結婚後はそれを辞めて、しばらく自宅でECCの子供の英語教師をしていました。
それもとても合っている仕事と思いました。
5ハウスは子供もみます。
子供に教える仕事が生き甲斐にもみえていました。
しかし、それも精神的な心の問題で辞めざるを得なくなりました。
第二子を身ごもってから、精神不安になったのです。
この原因は何なのか?
ずーっと、これまで長年考え続けてきました。
残念ながら、欽天四化でも巨門はあまりよい星とはみません。
巨門にも不動産や飲食などよい意味もありますが、この星に生年Dが付くと「暗、疑惑、トラブル」の象意が出てきます。
福徳宮に巨門Dが出るだけで、もし女性の人ならそれだけで自殺、自殺未遂に注意の人となります。
また、官禄宮は「気数位」ともいい、運気や生命をもみる宮。
そこに巨門Dは、かなりマイナスの作用が出てくるときがあります。
※妻の命盤
田宅宮・大命の33~42歳が奴僕宮・大福となり、
そこから本福に交易ADが入る、これ双忌なり
夫妻宮が天同Bに自化D。
99%結婚する命です。
これで天同Bの男性(私)と結婚してから、自化Dの作用が発生し、官禄宮の巨門Dに悪影響を及ぼすことがわかります。
そうしたら、わたくしが妻の精神不安の原因なのか・・・!?
と考えるのは早計です。
それもまったく関係ないことはありませんが、結婚してから発生とみるくらいです。
では、欽天四化ではほんとうは何が原因かわかるのか?
ということですが、話は少しそれますが、妻は20年くらい被害妄想症で大変でした。
ふだんは何も問題ないのですが、季節の変わり目のときなどにそれが出て急に険しい顔になり、おかしな独り言をつぶやくのです。
わたくしが平成7年に千葉松戸にある古代神道一神宮(現代名:自由宗教一神会)にお世話になったのも妻の病気平癒、身体健全が一番の動機。
その一神会では、神理の教えをもとにした「理の判断」というのがあり、それでいろんな人の問題や悩みの原因をみていくことができます。
わたくしも一神会の上の先生に、「妻の精神不安の気の病の原因は何ですか?」とお聞きしたことがあります。
その答えは「土地の問題」といわれました。
土地は「女の理」で土地の問題は女性に出ます。
祖父か曾祖父の代の土地の問題だということ。
これで、ピーンと頭にきたのは、官禄宮の巨門D。
官禄宮と田宅宮は隣宮でイコールとみてもOK。
巨門は不動産。
官禄宮の巨門Dで不動産の問題というのは、理に適っています。
それが田宅宮の貪狼・自化Dの作用で発生することになります。
田宅宮は父母宮の福徳宮で、曾祖父とも読めます。
そしてこの田宅宮の自化Dは、夫妻宮の天同B・自化Dと串聯なので、夫のほうの土地の問題ということです。
わたくしの曾祖父の代の土地の問題。
これについては、調べると心当たりがありました。
ここではそれを申し上げることは控えさせていただきますが、その原因が100%ではないかも知れないが、かなり影響していると確信しています。
それで、一神会で教えていただいた「お詫びの願掛け」や、因縁切替の祭式、祓いの修行もさせていただき、妻はかなりよくなったように思います。
心の病の完治は10年、20年とかかります。
完全によくならない場合も多いと聞いています。
一神会に限りませんが、信仰は大切なように思います。
精神的に苦しく厳しいときの大きな支えになるからです。
さて、夫婦は一心同体。
同じ因縁同士です。
土地の問題で妻に問題が出るというのは、わたくしの命盤にも出ているはずです。
上はわたくしの命盤。
田宅宮に廉貞D。
これは祖産であり、ご先祖の主に不動産です。
夫妻宮の巨門・自化Dや財帛宮の太陰・自化Dは妻の星。
欽天四化では、この自化Dの凶作用の原因は、田宅宮の廉貞Dとも読めます。
納得です。
【余談】
ネイタルチャートで、月と太陽のスクエアは、母親と父親の相剋。
実際、妻の両親は仲はよくなかったように思います。
まことに失礼ながらお母様(私からみて義理の母)は、とても性格的にきつく完璧主義の人でした。
その影響が長女であるわたくしの妻にも少なからず影響していると思っています。
ところで、もう一度、妻の命盤をご覧ください。
夫妻宮が天同B→D。
平衡で巨門DからBを飛ばすと、どの宮に入りますか?
そうです。
兄弟宮の破軍にBが付きます。
破軍にBは、お母様は非常に厳しい人とみていいと思います。
欽天四化の平衡理論は素晴らしいですね!
占風鐸・オンラインスクール
主宰 田中宏明
https://online.e-suimei.com/
★田中宏明のアマゾン著者ページです↓
https://e-suimei.com/amazon-author-page/
占い教室・占風鐸