先日、ニューヨーク在住の方と電話鑑定をしました。
その方は、「毎日、トランプ旋風で、しかも田舎芝居を観てるみたいでうんざり、こちらはストレス溜まって皆さん憂鬱です。」
とおっしゃっていました。
米国では、日本以上にトランプの嵐が吹き荒れているようです。
しかし、過激な言動に注目されるトランプ氏ですが、良し悪しは別にして、彼のいまの行動は選挙戦中に公約として掲げていたことを忠実に実行していると、冷静になってとらえるべきと思います。
いままで見捨てられていた主に白人労働者層の熱烈な支持を得て当選したトランプ大統領ですから、その支持基盤を死守していくためにも、いまの強行姿勢を続けることになりそうです。
さて、わたくしたちは、トランプ劇場に一喜一憂するのではなく、トランプ大統領による革命が始まったと認識することが大切です。
氏は大統領就任演説でつぎのように語っています。
「ひとつの政権から別の政権へ、または、ひとつの政党から別の政党へ、単なる政権交代をしているわけではなく、ワシントンD.C.から国民である皆さんへ、政権を取り戻しているからです。」
これは、暴力や武力によることなく、民主的な選挙での革命です。
近年、民衆による革命で思い起こされるのは、1989年11月9日に始まったベルリンの壁の崩壊です。
奇しくも11月9日は、トランプ氏が大統領選挙に勝利した日と同じです。
それから2年後の1991年にソビエト連邦は崩壊しました。
その後、ロシア国民は、ハイパーインフレや失業などでしばらく非常に苦しい経済状態を経験します。
経済の混乱と共に治安が悪化し、強盗や殺人などの犯罪が急増、また激しい社会変化に付いて行くことができない社会的弱者の人たちの自殺者も増加したといわれています。
トランプ革命は、壁の崩壊ではなく保護主義の壁を新たに設けることです。
それは、グローバリズムで世界を席巻した金融資本主義の覇者であった米国の崩壊を意味します。
自由主義から保護主義へ。
開かれた国家から閉鎖的な国家へ。
金融資本主義経済から製造業復活へ。
これまでの理念、価値観とほぼ180度違う政策を掲げています。
トランプ氏を支持した人たちも含め米国民は、いずれソ連崩壊直後のロシア国民と同様の苦しみを味わうことになりはしないかと心配しています。
そして、そうなれば米国だけでなく、世界全体に大きな混乱を招くことになることを覚悟しなければならないと思います。
2017年、丁酉の年は、世界経済動乱の開始の年として、歴史の一ページに刻まれることになるかも知れません。
ベルリンの壁崩壊の2年後にソ連が崩壊したように、これから2~3年先が世界経済の大きな試練の年になるような気がしています。
きょうもお読みいただき、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中宏明
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