下は台北の進源書局で購入した万年暦です。
以前、台北で八字(四柱推命)の教学でお世話になった李老師もこれを使っておられました。
いま、四柱推命を用いるときは、これをよく使いますので少し傷んできました。
さて、きのう、芦屋に鑑定に来られた女性は少し四柱推命をされていた方でした。
丙日の子月生まれの方で、月節から間もなくのお生まれなので、ご自身は壬の偏官格と思っておられました。
日本の四柱推命は子は壬と癸のふたつの地支蔵干を採用していますが、台湾では癸だけです。
ですから、この女性は台湾の四柱推命では偏官格ではなく正官格となります。
また、この女性は占いの先生に用神は壬であると言われたということです。(おそらくこの先生は月支の蔵干を用神としておられたと思います)
癸の正官格に壬の偏官は官殺混雑になるので、用神になるはずがありません。
壬は忌む神です。
正官格でみると、日干の強さは中は十分ある方なので財星が喜神になります。
ありました。月上に庚の偏財が・・・
お父様が喜神的存在になりますので、お父様とはどうでしたか?
とお尋ねすると、父には大変よくしてもらったというお返事が返ってきました。
そして、欽天四化の紫微斗数でみると、この人の第一の大貴人は亥年生まれの人となります。
聞いてみますと、お父様がその亥年生まれの人でもありました。
台湾の四柱推命と欽天四化の紫微斗数は一致することを再確認致しました。
このように、地支蔵干は日本で普及している四柱推命と台湾のそれとは異なります。
過去のわたくしのブログ記事にも書きましたが、午も日本では、丙、己、丁の三種の蔵干を採用しますが、台湾は丙はなく、己と丁のふたつだけです。
きのう鑑定に来られた女性のように、偏官格と正官格では看命上大きな違いになります。
用神や喜忌の判定も変わってきます。
気を付けていただきたいと思います。
きょうもお読み頂き、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中風州
芦屋占い処・占風鐸