つぎの図が原始宮を記した原始命盤です。
それぞれの星の出身地のようなものです。
飛星派、欽天四化派の紫微斗数では、原始宮はとても大切です。
この中でもとくに重要視しているのは、
紫微
天同
破軍
太陽
の4つです。
理由は、紫微と天同は、どなたであっても“自分の星”だからです。
どなたさまの命盤でも、どこの宮位に出ていても、この両星を自分の星としてみるのが欽天四化の先天看法です。
ですから、紫微と天同がどの宮に出ているかで適職もみることができます。
それから、破軍。
破軍は原始宮が夫妻宮ですから、男女を問わずこの星は配偶者の意味も持っています。
飛星派では破軍の五行は火で、先天八卦では離宮に坐します。
この破軍に自化が付くと、作用は顕著に顕れます。
飛星派のみかたでは、この破軍に付く自化と夫妻宮の状態で夫婦関係の良し悪しがほぼ判定できます。
そして最後に、太陽です。
太陽は原始宮が子女宮で、子供のことをみることができます。と同時に、どなたであっても太陽は父親の星でもあり、女性にとっては夫の星となります。
かつ、太陽は仕事の星としての作用もあります。
昔の人は日の出とともに仕事をし、日没で仕事を終えるのがふつうの生活だから、太陽のある宮位で適職もみることが可能です。
というように、飛星派、欽天四化派は原始宮を大切に扱い、看命に際しては重要視しています。
きょうもお読み頂き、有り難うございました。
芦屋占い処・占風鐸 代表 田中風州
芦屋占い処・占風鐸