芦屋占い処・占風鐸 代表の田中風州です。
今回は、天地人についてご質問を頂きましたので、お答えさせて頂きます。
インラインで失礼致します。
【質問】
いつも楽しみに拝見させていただいております。
毎回とてもためになる内容で、文面を頼りに空想しながら学習させていただいております。
新しく講座を受けられる方が羨ましい・・・。
さて、今回の「天地人」の内容で質問があるのですが。
「天地人揃うとは、後天で、たとえば大限夫妻宮から本官禄宮の太陽に化忌が付き、冲本夫妻宮というような場合です」
また、
「女性の場合、本官禄宮に太陽が入っていないと天地人の「人」が揃わないので、基本的に大丈夫です」
と記載されていることから、この場合の天地人揃う（化忌）というのは、夫妻宮ですので女性にとって夫を示す太陽に限って、という意味で捉えてもよいのでしょうか。（大限夫妻宮から本官禄宮の太陽以外の星に化忌が付いて冲本夫妻宮となっても忌作用はないのでしょうか？）
［回答］
太陽は、女性の場合「夫」を表わす星ですから、本官禄宮に太陽以外の星に化忌が付き、冲本夫妻宮となっても定数とはならないで変数です。
定数とは、「変えられない運命」のことで、変数とは「変えられる運命」です。
ご質問とは違うかたちの天地人ですが、このほうが説明しやすいのでお付き合い下さい。
次の図をご覧下さい。
左の場合は、天同は主司が福徳主ですから、天地人の「人」が揃いません。右の場合は、武曲の主司は財帛主ですから、天地人が揃います。
右の場合は時期刻限が来たら必ず大きな財の損失やトラブルが発生します。
左の場合は注意しなければなりませんが、大きな財的損失は回避できます。どちらかといえば、健康のためにお金をかなり使うようなケースが多いと考えられ、健康面に注意していれば財的損失は免れることも可能なのです。
これは自化忌の宮の天地人です。
これまで、ブログ等で自化忌はよくない、凶作用があると申してきました。
それは間違いのないことですが、正しくは自化忌の宮でも、定数の場合と変数の場合で、その凶作用の大きさと意味はかなり違うわけです。
いま、申し上げたことは改運法のひとつになりますから、是非、頭に留めて下さい。
夫妻宮や田宅宮が自化忌の方が、心配でどうしたらよいのか？ というコメントをいろいろと頂戴しましたが、ひとつの改運法は、いま、申し上げたことです。
その自化忌が、まず定数か変数かを見て下さい。
定数の場合は、ごくごくひと握りの人に限られます。しかし、その方は深刻です。時運、来たれば100パーセント事象が発生だからです。
変数の方は、ちょっと安心されたと思います。変えることは可能だからです。
でも、本質的な問題発生にはならなくても、ほかで苦労苦心のことは発生します。我慢して下さい。それが修行です。
したがいまして、ご質問の件も太陽以外の星に化忌が付く場合、変数ですから変えられます。
何の星に化忌が付くかを調べて、その星の象意のことに注意し、我慢していれば、夫婦関係の本質的問題は回避可能です。
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そう考えますと、たとえば、大限夫妻宮から本夫妻宮にある太陽に化忌（禄）が直に飛んでくる場合があるならば、それも天地人揃う・・・と解釈してもよいのでしょうか。
［回答］
これは天地人揃うとはみません。
単に、大限夫妻宮から本夫妻宮にある太陽に化忌（禄）が入ったというだけです。吉凶はほかも見なければ何とも言えません。ただ、化忌の場合は、冲本官禄宮となるので、この場合、この10年は配偶者によって仕事が妨げられたり、支障がでることになります。
多分、星が示す意味と宮との関係性が重要なのだろうなと思うのですが。
以前の先生のブログで天地人の「人」とは流年のことを指すのかと思っていましたが、これまたちょっと違う意味合いがあるようですね。
［回答］
天地人はいろいろなケースがあります。
ひとつは、本命、大命、流命が揃う場合も、天地人です。
手さぐり状態で学習しているので、質問ばかりしてしまってすみません。
よろしければ、答えられる範囲で教えていただければ嬉しいです。
by えこ様
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このように、運命は「定数」と「変数」があります。
定数であれば、できるだけその危うい時期を事前に調べておくことが肝要です。
そして、大難を小難にするような改運法をしておくことです。
変数であれば、油断は禁物ですが変えられますので、これも命盤をよく見て、何に注意しておけばよいか（上図の例では健康面ですね）を事前に知っておくことが大切ですね。
そして繰り返しますが、我慢が大切です。定数でなくて変数なら、堪えられるはずです。それが人生は修行ということだと思います。
紫微斗数、なかでも飛星派の紫微斗数は、天地人を調べて運命の定数、変数もわかるのですから、本当に生きていく上で有用な運命学だと思います。
この実学を多くの方にお伝えしていきたいと思っています。
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