芦屋占い処・占風鐸 代表の田中風州です。
ある読者の方からつぎのようなコメントを頂戴しました。
化忌の飛ばし方について大切な内容を含んでいますので、あらためて以下に掲載し補足させて頂きます。
14. コメント失礼いたします。
こんばんは。
私の命宮は、夫妻宮と財帛宮の両方から化忌を飛ばされます。
命宮は化禄・自化禄両方あり、身宮ですが、あまり機能していないように感じます。
というのも、夫の事業のために海外に移住し(遷移宮から命宮に化禄がとびます)、夫のために家庭に入り、自分のやりたい事は極力控えてきました。
夫妻宮、財帛宮から飛ぶ化禄は田宅宮に入るため、夫には十分な生活をさせて頂いておりますが、やはり内心どこかで“やりたい事に対する”空虚感もあります。
ただ、私の命禄が夫の命宮に入り、私の福徳宮がそれで満たされるときもあるので、なかなか複雑な心境ですね(;^_^
クロエ
この頂いたコメントについて、わたくしは次のようにお返事しました。
>クロエさん
コメント、有り難うございます。
>私の命宮は、夫妻宮と財帛宮の両方から化忌を飛ばされます。
そうですか・・・
夫妻宮からの化忌が命宮に入るのはちょっと痛いですね。
でも、どなた様も12宮相互に化禄や化忌を飛ばし飛ばされていますので、あまり神経質にならないことです。
問題は、自化(流出を含む)の場合と、天地人揃ったときです。
自化はお分かりのように、その宮内で四化が付くことです。
天地人揃うとは、後天で、たとえば大限夫妻宮から
この場合は、その10年間のいずれかで、別居や離婚等、夫婦の問題が必ず発生致します。
10年の間のいつの年かも絞れます。
そうした時期、期間を事前にキャッチしておき、対策(たとえばその期間は寝室を別にするとか)を講じておくのが肝要かと思います。
田中風州
【訂正】
上記の「天地人揃うとは、後天で、たとえば大限夫妻宮から大限官禄宮の太陽に化忌が付き、冲本夫妻宮というような場合です。」で、「大限官禄宮」とあるのは「本官禄宮」の誤りです。訂正します。失礼しました。
これについて、続けてコメントを頂きました。
>田中風州さん
夫妻宮から命宮への化忌はやっぱりマズいですか・・(苦笑)化忌はどんなに転んでも、悪い意味合いしかないのでしょうか・・・
夫妻宮と財帛宮から化忌が飛ぶわけですが、命宮だけでなく夫妻宮財帛宮も悪くなるということでしょうか?
不安です・・・
天地人については初めて聞きました。
私がまだ初学者なので、知識不足ですね。すみません。
大限夫妻宮から大限官禄宮の太陽に化忌が飛び、大限夫妻宮を沖するというのは、誰でもおこりうるのでしょうか?
私の命盤では、太陽が入る宮と対宮では化忌を飛ばしあわないので、田中さまが挙げたケースには該当しないのでしょうか?
といっても、天地人にも様々なパターンがありそうですね。
何だか質問ばかりなってしまい、すみません。
クロエ
これについて、お答え致します。
生年化忌は先天ですから、吉凶はありません。
宮干化忌は自化を含めてすべて後天なので、基本的に良くない作用が多いです。
但し、次に申し上げることが大事なのですが、化忌だけ飛ばして吉凶を云々するのは単純な見方なのです。
本当は、化禄(A)、化権(B)、化忌(D)の三つの四化を同時に飛ばして総合判断しないと正しい答えは分かりません。
これが飛星派の奥義のひとつです。
化忌が入った宮が場合によれば、良い作用を頂くこともあります。
また、化忌も次のようにいろいろあります。
1. 流出忌
2. 四馬忌
3. 四庫忌
4. 互沖忌
5. 反弓忌
6. 絶命忌
7. 祿來忌
8. 忌來忌
9. 祿來忌
10. 進馬忌
11. 退馬忌
12. 逆水忌
この中には、あまり重要でない化忌もありますが、命盤を詳しく見ないと化忌が入ったから良くないとは一概には言えません。
そして、
>大限夫妻宮から
>
>私の命盤では、太陽が入る宮と対宮では化忌を飛ばしあわないので、
>田中さまが挙げたケースには該当しないのでしょうか?
上図のような場合ですが、女性の場合、本官禄宮に太陽が入っていないと天地人の「人」が揃わないので、基本的に大丈夫です。
但し、
・そもそも太陽が入っている宮が自化忌ではないか?
・そもそも夫妻宮が自化忌ではないか?
などにも注意して総合的に判断しなければなりません。
以上、ごく簡単ですが、お返事申し上げます。
最後に、飛星四化派は基本的に各星の象意云々ではなく(もちろんある程度はみますが)、あくまでA,B,C,Dの四化が付いたときの単象、双象、多象の吉凶を出します。
わたくしの飛星四化派の師である台中の陳永瑜老師は、その吉凶を大吉、中吉、小吉、小凶、中凶、大凶の六段階で判断されます。
四化の飛ばし方とその判断にこそ飛星派の奥義があり、長年の経験と研鑽を積んでこられた飛星派各老師、ご先達のご功績は測り知れません。
是非、最新の紫微斗数である飛星四化派の紫微斗数を学ばれることをお奨め申し上げます。
------------------------------------------------------------------------------
◎風州のメルマガ:推命&開運【虎の巻】
※ワークショップや鑑定会の先行案内もメルマガでしています!
ご購読へ(←クリック)
------------------------------------------------------------------------------