小学生のときのことです。
卒業前にサイン帳を書いてもらうというのが流行っていました。
仲良しの人に、自分へのメッセージを書いてもらうのですが
わたしには仲良しがいなかったので
クラスの人全員に書いてもらうことにしました。
皆がサイン帳を交換して書き合っていたので
面白そうだと思ったんです。
人のサイン帳を書いた覚えはないので
大抵の人は、仲良しの人にだけ書いてもらっていたのでしょう。
サイン帳といっても
サインだけではなく
イラストを描いてくれたり、ひとこと寄せてくれたりします。
そんな中
6年間同じクラスだった女の子Aちゃんのひとことに
わたしはとてもびっくりしました。
「里香ちゃんは喧嘩が嫌いだったよね」
え?どういうこと?
Aちゃんは何を言ってるんだろう・・
わざわざ、サイン帳に書くほどのこと?
里香ちゃん「は」って?
Aちゃんは喧嘩が嫌いじゃないの?
え?
喧嘩が嫌いじゃない人っているの?
あまりにもびっくりしたので、じっくり考えてみました。
Aちゃんがわざわざ書いたということは
「喧嘩が嫌い」というのは珍しいことなのかもしれない。
たとえば、自己紹介のときに
「わたしは喧嘩が嫌いで、、」と言ってもいいのかもしれない。
人はあたりまえのことには無頓着です。
その「あたりまえ」が「自分にとってのあたりまえ」に過ぎない
ということにすら、普段は気づきません。
人に指摘されて初めて気づいたりします。
「え?みんな、そうじゃないの?」というのは
自己理解へ繋がるんですね。