心にぽっかり空いた穴を埋めるには | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

人生において、深く傷つく体験はいろいろありますが
大切な人を失う

というのも、そのひとつです。

失恋、死別など、大切な人との別離ですね。


失恋を例にあげてみます。

そんなとき
「心にぽっかりと穴が空いた」
という表現をしたりします。

そして
空いた穴を「埋める」作業をするのですが

この穴は
他の誰かで埋めることはできません。

人はそれぞれ
唯一無二の存在ですから
その穴にぴったりな誰かや何かはいないのです。


じゃあ、どうするのよ!
空いたままで、ずっといるの?

いえいえ、そうではありません。


穴が空いたとき
それは、とても生々しい傷で
風が吹くだけでも、飛び上がるほど痛かったりします。

けれども

乾燥させるなり
お日様にあてるなり
傷によったら
日陰に置いてあげるなり
お薬を塗るのもいいでしょう。

そうして
だんだんと薄皮が張り
細胞が盛り上がってきて
ゆっくりと埋まってくるんです。

無理矢理はやく埋めようとして、他のものを詰め込むと
薄皮が張らないので、傷のままでいつまでもヒリヒリします。


心の穴を埋めるのは
自分自身の治癒力に他ならない。

誰かに埋めてもらうものではないのです。


ただ
自分が穴を埋めるために
誰かに力になってもらうことはできます。


「わたしは今の恋人に、失恋でできた心の穴を埋めてもらったよ」
っていう人もいますよね。

けれども

本当に、穴が埋まったのだとしたら
ヒリヒリして痛くてどうしようもない
ということがないのだとしたら

実は、穴を埋めたのは自分自身なのです。

愛すること、愛されることで
自己治癒力がアップして
穴を埋めることができたんですね。

今の恋人は、その人でしかないのだから。
前の人の代用ではないのだから。
同じ人はいないのだから。


そして

しっかりと穴を埋めないと、他の誰かに目がいかない
という人もいるし

せめて薄皮が張らないと、次へ進めない
という人もいるし

この穴は大切だから、ずっと持っておきたい
という人もいるんですよね。

 

 

自分の力で、自分のやり方で、自分のペースで

空いた穴を埋めていくといい。

 

「いつまでも嘆いてないで、前を向いて」

と言う人がいるかもしれないけれど

焦ったり、無理に急いだりしなくていいんですよ。

 

 

 

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