自分にとっての「あたりまえ」が宝物だということがある | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

「どうしてカウンセラーになったのですか?」

と質問されることが、よくあります。

 

きっかけになったのは

犯罪被害のトラウマ解放ですが

それは、ただのきっかけに過ぎないので

この質問の答えにはなりません。

 

できるだけ正確に答えるとすれば

「生きてきたら、ここに行き着きました」

ということになります。

 

中学生くらいから

人の打ち明け話を聴くということが起こり始めました。

 

とても仲の良い間柄というわけではなく

あまり話したこともないクラスメイトとか

友達の友達とかが

たまたま2人になったときに

「今まで誰にも話したことがないのだけれど・・」

という打ち明け話を始めるのです。

 

― ああ、そうだったんだ。一人で抱えて苦しかったね。

 

わたしは、その人が抱えてきた時間を思いました。

 

そして

誰にも話さず抱えてきたことを

さほど仲良くしているわけでもない、わたしに話した勇気に

尊敬の念を抱きました。

 

― すごいなぁ、この人!

 

成長するにつれ

打ち明け話を聴くことは増えていきました。

 

なんでだろう・・

 

もっと身近で仲良くしている人がいるのに

なんで、わたしに?

 

考えてもわからないので

何人かに聞いてみました。

 

「だって、あなたは『ええええーー!』って驚かないでしょう?」

 

え、どういうこと?

それって驚くことなの?

 

驚かないことは

わたしにとっては、あたりまえだったので

「驚かないでしょう?」と言われて、驚いたのです。

 

誰にも言えずに抱えてきたほどのことだから

稀有な体験であることが殆どです。

 

「こんなこと・・びっくりして引かれるだろう・・」と思うと

聴いてもらいたくても話せなかったり

驚きのあまり「信じてもらえないかも・・」と怖くなるというのです。

 

そうか。

目の前の人の稀有な体験を知ったとき驚かないというのは

話す側にとっては安心感に繋がるんだ。

 

わたしにとっては、驚かないのがあたりまえだけれど

あたりまえすぎて気づきませんでした。

 

こんな「あたりまえ」が人の安心感につながる宝物だったんですね。

 

 

そういった宝物は

まだ気づいていないだけで、それぞれが持っているのではないかしら?

ほんの少し気をつけてみると、気づくのではないかしら?

 

では、どんなことに気をつければ気づきやすいのか。

長くなるので、続きは明日。

 

 

 

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