『どれほどみんなと同じならまともだって言ってもらえるの?』 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
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 みんなと同じでなくちゃいけないの?

 どれほど同じならまともだって言ってもらえるの?
 

  (「はみだしっ子」 三原順)

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皆とはぐれて孤児院で過ごしていたマックスが

孤児院の子はもともじゃないと言われ

「どうすればまともになれるかわからない」と

再会したグレアムに訴えます。

 

そのときのグレアムの言葉がこれです。

 

「わからない」と泣くマックスに

グレアムが聞きます。

「じゃ、マックスは片目しか見えない僕をまともじゃないと思ってた?」

 

「そんなの思わない」

と、マックスは答えますが

 

そのあとのやりとりが、とても深いんです。

 

 

「グレアムは平気だったの?

ボク達・・片方の目しか見えないのわかんなくて・・一人で・・」

 

「淋しかったけど・・悲しくはなかったよ・・」

 

多くの人、その文化の標準みたいなものと違うということは

無理解からの理不尽さに傷つくことがあります。

また、それとは別に

自分自身の気持ちの上での寂しさを抱えることも多い。

 

自分だけ・・

わかってもらえない・・

という寂しい気持ち

 

けれども

寂しいこと=悲しいことではないんです。

大切な人がいて、幸せも喜びも感じられるから。

 

 

「初めて会ったとき、なんだか寂しさを感じた。

でもね、あなたは、寂しいけれど悲しんではいなかった。」

以前、わたしが友人に言われたことを思い出しました。

 

 

 

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