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たぶん人は自分自身で、嫌なことを何倍も重くしているんだ。
嬉しいことも嫌なことも、あたりまえにしちゃいけないな。
(「ARIA」)
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その業界では3本の指に入る、晃という女性の台詞です。
晃の指導を受けている、後輩の藍華という女の子が
晃の陰口を聞いてしまい、激怒し大泣きします。
そのときの晃の台詞がこれ。
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不思議なもんだよな。
嬉しいことってゆーのは、すぐ慣れて
あたり前になりがちなのに
嫌なことってゆーのは、たった一つ起こっただけでも
ものすごく重く感じてしまう。
たぶん
人は自分自身で嫌なことを何倍も重くしているんだ。
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そして、続けてこう言います。
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わたしは藍華が泣いてくれただけで十分だよ。
嬉しいことも嫌なことも
あたりまえにしちゃいけないな。
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嫌なことで傷つくのはあたりまえだけれど
嫌なことが起こるのは決してあたりまえではない。
嬉しいことで喜ぶのはあたりまえだけれど
嬉しいことが起こるのは決してあたりまえじゃない。
嫌なことをあたりまえにしてしまうと
「どうせ、わたしは嫌な目に遭うんだ」となって
嫌なことを集めてしまうことになるんじゃないかな。
嬉しいことをあたりまえにしてしまうと
特別感がなくなって
「まあ、これくらいあたりまえだし」となって
感謝も喜びも目減りしていくんじゃないかな。
嫌なことはその一度で、他の嫌なことと無関係と思えば
捉われにくい。
嬉しいことはその一度で、トクベツなことと思えば
大切に感じることができる。
そんなことを思ったのでした。