今日はプロ向けのちょっと固い記事です。
カウンセリングにおいて見立てということを行います。
見立てというのは
今のクライエントの状態や、そこから推察されること
どういったアプローチが適切かなどを考えることです。
見立てに必要なことは
ざっくり言うと、感覚と知識です。
ここに感情は絡めない方がいいです。
たとえば
メロンを頂いたとします。
手触りや匂いや柔らかさを確かめ
メロンについての知識に照らし合わせれば
食べごろかどうかを推測できます。
「固くてあまり匂いがしないから、まだ甘くないな」
って感じです。
そこで
メロンを頂いたことがとっても嬉しくて
食べたい気持ちを優先してしまうと
「まだ、固くて味が薄かった、、甘くなかった」
なんてことになったりしますね。
感情を絡めて希望的観測が入ると、間違えるわけです。
心理の見立ても同様のことが言えます。
早く回復してほしい
なんとかしてあげたい
という気持ちが強く出てしまったり
感情移入し過ぎたり
自身の個人的な体験から来る気持ちに捉われたり
クライエントさんへの好意を軸にしてしまうと
見立て違いを起こすことになります。
感覚と感情は違います。
感覚を研ぎ澄まして、繊細に捉えることは大切ですが
自分自身の感情に翻弄されると、見立てが難しくなる。
見立てに必要なのは、感覚と知識
自身の感情は横に置いた状態で、見立てを行うこと。
人の心に触れる仕事ですから
自分の心にもさまざまなことが起こります。
だからこそ
感覚と知識で見立てているか?と
自分に確認する必要があると思っています。