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同じ日は来えへんで
(友人の言葉)
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来えへんで(けえへんで)というのは
標準語でいうと
来ないよってことです。
もう随分昔の話です。
とても辛い日々を過ごしていたわたしが
床に座り込んで動けなくなっているときに
友人がかけてくれた言葉です。
「同じ日は来えへんで」
その日抱えていた問題が翌日になくなる
などというミラクルは、当然起こりません。
けれども
全く同じ日は訪れないんです。
辛いと、ずっと同じ日が続くような気がしてしまいます。
そうして、この先の未来も辛いと決めつけて
余計に辛くなって、今できることすらできなくなってしまう。
友人の言葉に、わたしは救われました。
そうだ、その通りだ。
うん。
わたしは今手も足も動かせるじゃないか。
息もできるじゃないか。
さあ、掃除をしよう、夕飯の支度をしよう。
今できることがある。
それ以来
不安に苛まれたり
心配事が頭の中をぐるぐる駆け巡ったりしたときの
わたしの魔法の言葉になりました。
「同じ日は来えへんで」