『かぜはどこへいくの』 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

『かぜはどこへいくの』 作:シャーロット・ゾロトウ 絵:ハワード・ノッツ

 

 

「どうしてひるはおわってしまうの?」

「よるがはじまるようによ」

 

子どもの質問に

お母さんが丁寧に答えていきます。

 

この絵本は亡き母が脳出血で倒れる前にくれたものです。

 

当時、わたしは子育て真っただ中で

他にも問題を抱えていて

そんな中で開業準備をしていました。

 

母が送ってきた荷物の中に入っていた、この絵本は

サラッと一読しただけでした。

余裕がなかったんですね。

 

今になって、ふと手にとって開いてみると

じんわりと伝わってくるものがありました。

 

「なくなってしまうものはないのよ」

亡くなってしまった母からのメッセージのよう。。

 

白黒の絵で、一見地味な絵本で

とても静かな内容ですが

やさしくあたたかいものが感じられます。

 

 

思い返すと、小学生のころ

母は時々、突然わたしに本を買い与えました。

 

小2のときの「リコはお母さん」

小3のときの「だれも知らない小さな国」

小5のときの「ユンボギの日記」

 

そして

読んだかどうかも聞かず、感想を聞くこともしませんでした。

 

何を思っていたのかはわかりません。

けれども

この絵本を含め

これらの本は、わたしの心に確かに何かを残しているのです。

 

 

 

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