物理的に無理なことはわかりやすいです。
たとえば
わたしはバレーボールのサーブが成功したことはないけれど
皆、ちゃんと入れなさいよとは言わなかった。
できないものは仕方ないと認めてもらえた。
ところが
心理的に無理なことはわかりにくくて
「心の持ちようだ」とか
「逃げてるだけ」とか
言われてしまうことがあります。
けれども
人それぞれ、心理的に無理なことって
実際に「ある」わけで
それは、本人でさえ説明できないものです。
たとえば
ゴキブリは刺したり噛んだりしないのだし
後で手を洗えばいいんだから、素手で掴めばいいと言われたと
想像してみてください。
いやぁ~~!!無理!!!
って思った人は結構多いんじゃないでしょうか。
その無理な感覚
言葉でわかるように
相手を説得できるように説明できますか?
難しいですよね。
でも、大抵の人が
「そりゃあ、無理よね」と言ってくれるのは
それが心理的に無理な人が多いからです。
そう。たまたま多いだけ。
誰かが「無理!!」って言ったとき
「なんで?心の持ちようでしょ」とか
「そうやって逃げてるんだよね」とか
思ってしまったら、ちょっと考え直してみるのが、やさしいかなって
わたしは思うんです。
「この人にとってはゴキブリを素手で掴むみたいな感じなのかな」
なんてね。
自分自身も
「理屈はわかるよ。でも無理、できない」っていうことの
説明ができないときは
「わたしにとっては、ゴキブリを素手で掴むくらいのことなの」
って言ってみると、伝わりやすいかもしれないですね。