工夫のきっかけは目覚まし時計 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

まずは、以前書いた記事をどうぞ。

 

この記事に書いた「工夫」について

そのきっかけからお話してみたくなりました。

 

 

実は、わたしは

ストーリー性のないものはすぐに忘れます。

ストーリーを記憶する能力はかなり高いのですが

単発的なものは覚えておくことができません。

 

重要ではないからでは決してなく

ストーリーが感じられないから覚えていられないのです。

 

発達凸凹グレーゾーンの特性だと、今では知っていますが

当時はそんな知識はありません。

それでも

努力云々の問題ではなく、できないんだとわかってました。

 

宿題を忘れるなんてあたりまえの小学生

 

小3のとき

担任の先生に他のクラスに連れて行かれ

そのクラス子全員の前で「この子は宿題を忘れました」と言われて

かなり傷つきました。

思い返せば、先生の指導「罰を与えれば、今後気をつける」というのは

有効な方法ではなかったと思います。

「こんな思いはしたくない!だから忘れないようにしよう!」

と、わたしが決意したところで覚えていられないのですから。

(宿題にストーリーはありませんからね)

 

まあ、そんなこんなで

努力云々の問題ではないということに、早いうちから気づいてたんですね。

 

「ストーリーを感じられないものはすぐ忘れる」という能力を

わたしは持っているとも言えるのだけれど

当時は欠点でしかなかったです。

いろんな場面で不具合が起こりますから。

 

できないということに気づいてはいても

子どものわたしは、どうすることもできませんでした。

 

「メモすればいい」というのは大人の考えです。

メモしたことを忘れてメモを見ないのだから、為す術がありません。

(今は手帳をしょっちゅう確認するので、手帳にメモします。大人ですからww)

 

 

ところが

小5のとき、赤い小さな目覚まし時計に一目ぼれして

なけなしのお小遣いで買ったところから

さまざまな不具合が解決することになりました。

 

目覚まし時計って凄いんです。

時刻を設定すれば、必ず音で知らせてくれるんです。

たとえ、わたしが忘れていても!!

 

〇時になったら宿題をしよう

〇時になったら着替えて出かける準備をしよう

〇時になったら・・

 

目覚まし時計をセットしておくと、「〇時ですよ」と知らせてくれる。

わたしは「〇時?なんだっけ?」と考えて、思い出す。

 

どうしても忘れてしまうのだから、思い出せるようにすればいいわけで

「時計」というのは、そのための素晴らしい道具なのでした。

 

赤い小さな目覚まし時計を買ったのは

かわいくて一目惚れしたからに過ぎなかったのだけれど

この時計のおかげで

わたしはかなり暮らしやすくなったのです。

 

時計があるから、大丈夫。

時計があるから、わたしにはゆとりが生まれたのです。

 

時計を気にして時間に追われるのではなくて

時計に任せておけば大丈夫

そんな感覚。

 

大人になった今は

時計だけではなく、任せる(使う)ものの幅も広がりましたが

それでも、時計は基本アイテムです。

 

 

できないことはできない。

 

努力でできるようになれば、それに越したことはないのだけれど

そもそもできないのであれば

使えるものを使って工夫すればいいんです。

 

そのきっかけになった目覚まし時計

 

実は、しくみが知りたくて分解したら壊れてしまったので

(こういうのも凸凹ちゃん、あるあるですww)

もう手元にはないのですが

心の中には大事に存在しています。

 

ありがとう。

わたしの赤い小さな目覚まし時計(*^-^*)

 

 

 

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