無意識にやっていることについて
クライエントさんから教えられることがあります。
そのときではなく
カウンセリングも終盤になってから
言われることが多いです。
こんなことを言われたことがあります。
「わたしが号泣したとき、先生は『大丈夫ですよ』って言ったんです。」
カウンセリングの初回でした。
話しながら泣きだした、Aさんに
わたしは
「大丈夫ですよ」
と、確かに言いました。
泣きながらも、Aさんは
「え?今『大丈夫ですよ』って言った?『大丈夫ですか?』じゃなく」
と思って、とても安心したそうです。
「大丈夫ですよ」
自然に出た言葉です。
「大丈夫ですか?」
カウンセリング現場で、この質問ほどの愚問はありません。
大丈夫であれば
カウンセリングにいらっしゃることはないのです。
辛さ、怖さ、不安、苦しさ、孤独、やりきれなさ・・
そんないろいろを抱えて必死で生きている人にかける言葉は
なかなか見当たりませんけれど
わたしはここにいます。
だから
泣いても大丈夫ですよ。
叫んでも大丈夫ですよ。
何を話しても大丈夫ですよ。
話さなくても大丈夫ですよ。
痛みを感じていても
悲しさを感じていても
怒りを感じていても
表現してもしなくても
大丈夫なんですよ。
わたしは共にいますから
大丈夫ですよ。