同じ出来事でも、そこから受けとるものは
人の数だけあります。
価値観や考え方や感じ方がそれぞれ違うのだから
違っててあたりまえなんです。
違っていてあたりまえ
これを心にとめておくと
他者との間で、傷つくことが少なくなります。
~~~~~~~~~
Aさんが友達数人に手料理を振舞ったとき
Bさんはその料理をいくらか残しました。
Cさんは
「小食なんだな」と思いました。
Dさんは
「口に合わなかったんだ」と思いました。
Eさんは
「残すなんてもったいない。贅沢に育った証拠だ」と思いました。
Fさんは
「体調がよくないんだ、きっと」と思いました。
けれど
ほんとはどうなのかは、Bさんしか知りません。
ところが
Aさんにとって
料理を残すのは料理人に対する侮蔑でした。
だから
Bさんが残したことで
Aさんはとても傷ついてしまいました。
ところが
Bさんにとっては
料理を残すのは礼儀で
完食するのは「あなたのもてなしは十分ではない」ということで
もてなしてくれた人への侮辱になることでした。
~~~~~~~~~
自分が考えるように他者も考えるのだと
決めつけてしまう。
自分が感じるように他者も感じるのだと
決めつけてしまう。
そんなとき
相手が発信していないことを受け取って
傷ついてしまうことがあります。
「きっとこうだ」
ほんとかな?
「こうじゃないかも」しれませんよ。