実のなる木の絵事件 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

先日、ある人とアート療法の話をしていて

わたしの「実のなる木事件」を思い出しました。

 

小学校の3年生か4年生か、それくらいのときのこと。

教育実習に来ていた先生が

「実のなる木の絵を描いてください」

と言いました。

 

わたしの絵を見て

「実のなる木って、先生言ったでしょ」

と言った子がいて

わたしは、その意味がわかりませんでした。

 

わたしは「実のなる木」を描いていましたから。

 

わたしが黙っていると

他の子たちもやってきて

「実、ないやん」

口々に

「おかしい」

「ちゃんとやってない」

などと責められました。

 

他の人の絵を見ると、みな「実」がありました。

 

え?

先生は「実のなっている木」って言ったっけ?

 

先生もやってきました。

「実のなる木の絵ですよ。」

 

わたしは黙って頷きました。

 

その後の先生の対応は覚えていないのですが

結局、わたしは

葉っぱがたくさん繁っている、まだ実がなっていない木の絵を

そのまま提出したと思います。

 

何年か経ってから

「この木は実がなります。今はなっていませんが。」

と言えばよかったと、後悔しました。

 

幼かったので仕方ないですね。

 

アートに限らず、ワークの教示(何をしてもらうかを言葉にしたもの)

それから、相手への質問もそうですが
想定外のアクションを相手がしたときは

言葉の捉え方が違っている場合があります。

 

このとき、先生がやってきて

「ごめんなさい。実のなっている木のつもりだったの。」

と言ってくれたら

わたしは「実」を描き足したと思います。

 

わたしも質問の仕方が悪くて

違う角度から返事をされることが、時々あります。

 

そんなときは

「質問の仕方がよくなかったです、すみません。」

と言って、言い換えます。

(あ、でも、そのまま続きを聴く場合もあります。

そのお返事が、今のその方にとって重要だと感じたときです。)

 

話が逸れました。

 

「実のなる木の絵事件」

 

今までいろんな人に、この話をしましたが

同じように「実のなる木の絵」に「実」を描かなかった人に

出会ったことがありません。

 

わたしも!

という人がいたら、声かけてくださいねー。

 

 

 

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