諦めるとは
「明らかにする」ということで
何を明らかにするかというと
できることとできないことを、明らかにするということ。
それは
できないことを捨ててしまうことでは
決してなくて
ずっと大切に持ち続けていてもいいのです。
ただ
今の選択のために諦める(明らかにする)
ということなんです。
わたしには、憧れているものがありました。
決して大それたものではありませんが
小さいからといって、簡単に叶うとは限らないものです。
自分の能力(性質)的にも、状況的にも
その憧れには手が届かないとわかったとき
わたしは、その憧れを捨てなければ・・と思いました。
捨てる=諦めるだと、思っていたのです。
苦しかったです。
その憧れを捨てなければ、先へ進めないと思っていたので。
そして
どうもがいても捨てられない自分を
今のありのままとして認め
「これでいいや。ずっと大事に持ち続けていよう」
って思ったときに
今できることに、シフトできたのです。
きちんと諦められたのです。
「こうしたい」「こうなりたい」「こうだったらいいのに」
望みはいろいろあって、あたりまえだし
それに向かって努力することは、大切なこと。
それでも
自分自身の性質や自分をとりまく環境の中で
(環境とは、社会や家族や親しい人との関係や物理的なことや健康面など、いろいろ)
できないこと、叶えられないことがあるのも、あたりまえ。
自分の望みのうち
どれを諦めるか、どのように諦めるか
ということは大切なことだと思います。
今を生きる自分は
何を選択し、何を諦めるか。
諦めることは、決して捨てることではなくて
望みとして持ち続けていい。
ただ
「今の自分」のできること、できないこと
何を優先するかを明らかにすること。
そうして、きちんと諦めると
現状の中の喜びや幸せを感じやすくなると思うのです。