*** *** *** ***
怖れから生まれる怒りという感情は
とかく正義と結びつきやすい
(田口ランディ)
*** *** *** ***
怒りという感情は
第2次感情であることが少なくありません。
自分は怒りとして認識しているけれど
その奥には、無自覚の別の感情があるということ
怒りに転ずる、無自覚の感情には、いろいろありますが
怖れも、そのひとつです。
そんな怒りについては
どうしてそんなに怒っているのかを考えても
自分でもわかりません。
そもそもが、怒りではないからです。
何を怖れているのかと考えると、答えは出るのですけれど
「怖れ」という感情を認めていないので、それは無理です。
そうすると
辻褄の合う理由を探してしまいます。
自分の中から出てきているのは
そもそも「怖れ」ですから
自分の中を探しても
「怒り」の理由が、なかなか見当たりません。
そこで
「わたしが今怒っているのは、正義のためなんだ」
と納得して、辻褄を合わせてしまう。
ですから、
正義を振りかざし攻撃する人には
心の奥に怖れが潜んでいる可能性があるのです。
自分の正義を主張するために
他者を攻撃する必要はありませんからね。