カウンセリング現場から 「信頼を見つけた!」 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

クライエントから許可をいただいて

カウンセリングの一場面を紹介いたします。

 

しばらくぶりにいらしたAさんは

「こんなことを話したら、先生に嫌われるかもしれない。」

と言い

「先生は、わたしを嫌いになったりしませんか?」

と、質問されました。

 

「さあ、どうでしょうね」

と、わたしは微笑みました。

 

その日、Aさんが話されたのは

「こんなことを思った

こんな行動をした

こんなダメな自分が嫌だ」

というような内容でした。

 

時間が終わりに近づいて、Aさんは

最初の質問のことを謝罪されました。

「疑うようなことを聞いてしまってすみませんでした。

 どうしても人が信じられなくて、不安で聞いてしまったんです。」

 

「これはわたしの感覚なので、もし間違っていたらすみません。」

と前置きして、わたしは本音を伝えてみました。

 

「わたしは、信頼されていると感じましたよ。

 本当に信じられなくて不安なら

 怖くて、とても聞くことはできないんじゃないかと思ったのです。」

 

「だから、先生は答えなかったんですか?」

という、Aさんに

わたしは

「さあ、どうでしょうね」

と微笑みました。

 

Aさんは大笑いしました。

そして

笑いすぎて出た涙を拭いながら

こうおっしゃいました。

 

「わたしの中には『人への信頼』があったんですね」

 

 

気づきの表情は美しいです。

 

 

 

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