依存の根底にあるのは
空虚感、孤独感、愛情飢餓などです。
依存対象に向かっていると
それらが緩和されたり
その間は感じずにすんだり
楽に息ができるわけです。
それはひとつの身の守り方であり
生きる術なので
無理になくす必要はない
いいじゃないかと、割り切ってしまうのは
悪いことではありません。
ただし
生活に支障が出ない程度の依存の場合です。
第1の条件は、時間的な支障が出ないこと
第2の条件は、経済的な支障が出ないこと
第3の条件は、健康面での支障が出ないこと
中でも
第1の条件は必須です。
仕事(学生なら勉強)や家事、身の回りのことなど
生活していく上で必要な時間を
依存対象に向かわずに過ごす
ということができるかどうか。
たとえば
ネット依存の母親でも
仕事や家事などをこなして
子どもをみるときはスマホを手放しておけるなら
いいわけです。
第1の条件をクリアしているけれど
第2、第3の条件がクリアできない場合
依存対象を変える
という解決の仕方があります。
スポーツや音楽活動
裁縫やものづくり
写真や絵画など
あまりお金がかからず、健康を害することのないものに
依存してみる。
ボランティア活動など
社会の役に立つものもいいですね。
対象が変わっただけで
依存自体はなくなっていませんが
快適に生きていくことはできます。
ある女性は
子育てを終えてから
買い物依存になりました。
彼女が病気で動けなくなってから
クローゼットから
未使用の鞄や服をたくさん出てきました。
家族が誰も気づかなかったのは
問題がなかったからです。
彼女は仕事も家事もしていましたし
地域の活動も、熱心にしていました。
家族との交流も楽しんでいました。
そして
彼女が買っていたものは
ワゴン品のような安いものでした。
そうして
自分で自分の心の均衡を保ち
生きていたんです。
買い物依存が
彼女の心の健康を支えていたのです。
依存をよしとするのも
場合によっては、ひとつの解決なんです。
では
上の3つの条件にあてはめることができない場合は
どうすればいいのか。
それについては、また明日。