何年も前のことですが
幼稚園で
「こころワークショップ」
を行っていたことがありました。
年長児対象に
自作の紙芝居をして
思い遣るということをお伝えするものです。
元気いっぱいで好奇心いっぱいの子どもたちは
ワイワイ、ザワザワしていますが
まねっこ遊びをすると
みんなこちらを向いてくれます。
こちらに集中してくれたら
聴くということについて質問するのです。
「きくって、どこできくのかな?」
「耳!」
と即答です。
「ほかには?」
「目!」
と何人かが答えます。
「ほかには?」
「心!」
なんと
1クラスに1人は
ちゃんと答えてくれるのです。
答えなかった子も頷いています。
子どもって凄いなぁ、わかってるんだなぁ。
「では、今日のお話は、耳と目と心で、しっかりと聴いてください」
そうして紙芝居を始めると
みんな、真剣に参加してくれるのです。
難しい言葉はわからない子どもだからこそ
心で聴くということを
日頃から実践しているのでしょうね。
書類の整理をしていて
しみじみと思い出しました。
