寒くなってくると
小学校のマラソン大会のニュースが
あちらこちらで聞かれます。
イケメンたちが小学生の頃も
冬は毎年、マラソン大会がありましたが
特に印象に残っているのが
イケメン2号が4年生のときのことです。
幼少時、よく高熱を出していた2号は
走るのが苦手でした。
マラソン大会は、毎年ビリで
3年生までは
泣きべそをかいて、帰ってきました。
4年生のマラソン大会は
違っていました。
当日までの練習のときも
前年までとは違って意欲的だったんです。
そして、当日
帰宅した2号は
「ビリだった~」と言いながらも
すっきりした顔をしていました。
何かを掴んだんだなと
思っていましたが
それが何かは
年度末に持ち帰った作品の中の
作文で知りました。
作文には
「ぼくはマラソンを、最後まであきらめずに走りました。
結果はビリでした。
ぼくは競争には負けましたが、自分の弱い心には勝ちました。」
と、書いてあったんです。
順位をつけることで
子どもが傷つくと言って
手を繋いでゴールさせる運動会があるそうですね。
それは
子どもの心を保護するのかもしれませんが
心を育むことはできないと思います。
順位をつけると
下位の子どもは、もちろん傷つきます。
そうして
傷つくということを学び
他者に優しくなり
傷ついても大丈夫ということを学び
立ち上がる力を身につける。
そんなこんなを繰り返し
自分には力があることを体感していくのだと
実感した出来事でした。
負うた子に教えられた
マラソン大会の思い出です。