マラソン大会の思い出 | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
カウンセリング・箱庭療法・心理学レッスン・セラピスト支援などをしています。

寒くなってくると

小学校のマラソン大会のニュースが

あちらこちらで聞かれます。

 

イケメンたちが小学生の頃も

冬は毎年、マラソン大会がありましたが

特に印象に残っているのが

イケメン2号が4年生のときのことです。

 

幼少時、よく高熱を出していた2号は

走るのが苦手でした。

マラソン大会は、毎年ビリで

3年生までは

泣きべそをかいて、帰ってきました。

 

4年生のマラソン大会は

違っていました。

当日までの練習のときも

前年までとは違って意欲的だったんです。

 

そして、当日

帰宅した2号は

「ビリだった~」と言いながらも

すっきりした顔をしていました。

 

何かを掴んだんだなと

思っていましたが

それが何かは

年度末に持ち帰った作品の中の

作文で知りました。

 

作文には

「ぼくはマラソンを、最後まであきらめずに走りました。

 結果はビリでした。

 ぼくは競争には負けましたが、自分の弱い心には勝ちました。」

と、書いてあったんです。

 

 

順位をつけることで

子どもが傷つくと言って

手を繋いでゴールさせる運動会があるそうですね。

 

それは

子どもの心を保護するのかもしれませんが

心を育むことはできないと思います。

 

順位をつけると

下位の子どもは、もちろん傷つきます。

そうして

傷つくということを学び

他者に優しくなり

傷ついても大丈夫ということを学び

立ち上がる力を身につける。

 

そんなこんなを繰り返し

自分には力があることを体感していくのだと

実感した出来事でした。

 

 

負うた子に教えられた

マラソン大会の思い出です。

 

 

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