なりたいものややりたいことを
口にすることは
子どもの頃のわたしにとっては
恥ずかしいことでした。
「そんなものにはなれない」
「そんなことはできない」
大人たちは
そう言って笑うのだと
いつのまにか、思い込んでいたからです。
子どもだったわたしには
「世の中はそんなに甘くない」
という大人たちが
とても物知りで
経験豊かで
思慮深く感じられました。
そして
わたしは子どものくせに
自分の子どもっぽさを
恥ずかしく思っていました。
なんだかおかしいですね。
まだろくに知りもしない
「社会の現実」というものにとらわれて
「そんなものにはなれない」
「そんなことはできない」
って、決めてしまうなんて。
人は大人になるにつれ
知識を得
経験を積み
考える力を身につけます。
そして
それをどう使うかが
その人の生き方を決めます。
わたしは思うのです。
自分が培ってきた
知識や経験や思慮深さを
やりたいことをあきらめるためや
なりたいものをごまかすために
使うのでは
ちょっともったいないかなって。
それよりも
なりたい自分になるために
「今」何ができるかな
やりたいことをするために
「今」何をしようか
そういったことに使えば
いいんじゃないのかな。