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最初から、それぞれ違うもんだと思って扱うし
本人達もそう思わなくては共同生活はできないな。
(「棟梁」 小川三夫 聞き書き:塩野米松 )
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宮大工の「鵤工舎」前舎主、小川氏の言葉です。
「鵤工舎」は
修行中の宮大工らが、共同生活をします。
共に生活することで
宮大工になっていくから
だそうです。
それは
皆が同じようになっていくとか
棟梁に合わせていくとか
そういうことではない。
人はそれぞれ違っていてあたりまえだから。
共に仕事をする
共に活動する
共に家庭を築く
共に・・・・
他者と共にいるということは
自分とは違う他者を
あたりまえだと思うこと。
そうでなければ
共にいることは
とても苦しいことになる。
そう
思うのです。