同性愛者であることを公表した上で
米国史上初めて公職に就いた政治家ハーヴィー・ミルク
彼や彼をとりまく人々と社会との闘いを描いた映画です。
わたしが小学生だったとき
レズビアンという理由で
ある芸能人が糾弾されていました。
そのニュースをTVで観ながら
母がつぶやいた。
「それのどこが悪いの?大の大人がよってたかって・・バッカじゃないの?」
全くだと、わたしは思いました。
☆☆☆
それってどこも悪くなんてないじゃない。
気持ち悪いという人もいるけれど
それは個人の問題でしょ。
例えば
わたしは納豆が好きだけど、
それを気持ち悪いという人がいるのは知ってる。
でも
その人たちが納豆が好きなことが悪いことだと
社会的な悪だというかしら?
小学生のわたしだって
これくらいのこと考えるのに
TVに映ってる大人たちは
考える力が足りないのかしら?
☆☆☆
ハーヴィー・ミルクの闘いは
幼いわたしがそんなことを考えていた頃に始まっています。
その頃、アメリカでは
それこそ大の大人たちが
ゲイは社会悪だとか、病気だから治すべきだとか
大真面目に語っていたのです。
たった40年ほど前のことです。
社会におけるモラルは
その社会によって異なります。
それぞれのしきたりや宗教
祖先から受け継がれてきたものがあるからです。
それでも
わたしは願います。
どんなモラルも
人の尊厳を損なうものでありませんように。
どんなモラルも
人がお互いに認め合い繋がることを妨げませんように。
どんなモラルも
人が前進しようという力を阻害するものでありませんように。
そして
これらに反するモラルを変える勇気が、我々にありますように。