『四日間の奇蹟』 浅倉卓弥
映画を先に観ました。
原作があると知って、興味が沸きました。
細かい情景描写や心理描写がきっと描かれているだろう。
そして、小説の中の人物たちがどんなふうに魅力的なのか。。
そんなことを味わってみたくて。
分厚い文庫本を見つけて購入し、
実は1年以上もほったらかしてあった。
わたしは、積読(つんどく)というのをよくやる。
とりあえず、手に入れて本棚に並べておく。
いつも背表紙が目に入るようにしておくと忘れないからだ。
ようやっと手をつけた『四日間の軌跡』は
本棚で熟成されてたんじゃないかというくらい味わい深かったです。
人の心の中には善と悪が同居していて。。
っていうか、自分が善と感じるものと悪と感じるものが同居していて、
悪を見つけちゃったからって、善の部分を否定しなくってもいいわけだよとか
失くしたものが大きすぎると感じることもあるけど、
それがなくても尚、幸せに生きることはできるんだよとか
人の心が動くのは人の力だねとか
そういうことが
あたりまえのこととして伝わってくるような。。
「それでいいのだ」と言いたくなるような読後感。
わたしとしては、お薦めの作品です(*^_^*)