『生命は生きるために生まれてきた』 ~風舎小冊子より <rika> | そのままでいいよね☆ゆるなら風舎

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くにのまほろば《奈良》大和郡山市で
『カウンセリングルーム風舎』を営んでいる女性カウンセラーの日記です。
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風舎小冊子31個め

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<生命は生きるために生まれてきた>

 TVで豹が小鹿を追いかけている映像を観た。

 子どもとはいえ、鹿の方が足が速い。
 豹は引き離されながらも、あきらめずに追いかける。
 30分余り走り続けた。
 豹の方がスタミナがある。
 小鹿のスタミナが切れて、豹に追いつかれてしまった。

 豹は生きるために小鹿を狩る。
 小鹿は生きるために豹から逃げる。

 そこには「生まれてきたから生きていく」ということしか
 存在しない。

 20代の頃、首を絞められ殺されかけたことがある。
 とてもいい加減に生きていたときだ。
 自分から死を選ぼうとは思わないが、
 生きようともしていなかった。
 空虚さを感じ、疲れて、なんとなく生きていた。
 死ぬことをこわいとか嫌だとか思ってなかった。

 ところが、意識が薄れていく中で
 「死にたくない!わたしは生きたい!」と明確に思った。
 そのときに出来得る限りの方法で死を逃れた。

 しばらくは自分を責めた。
 そうして「生」にしがみついたことが汚いことのように思えたし、
 いい加減な生き方のバチが当たったのだと思った。

 いろんな人に出会い、考え・・ある日、
 「生命は生きようとするものなんだ」とストンと思った。

 わたしは生きるために生まれてきた。
 だから、あれでよかったんだ。

 今でも「死」をこわいとは思っていない。
 いずれは訪れることとして捉えている。

 それでも、生きる。
 いい加減でも、なんとなくでも、葛藤しながらでも・・
 何だって構わない。

 生きることは正しい。