<生命は生きるために生まれてきた>
TVで豹が小鹿を追いかけている映像を観た。
子どもとはいえ、鹿の方が足が速い。
豹は引き離されながらも、あきらめずに追いかける。
30分余り走り続けた。
豹の方がスタミナがある。
小鹿のスタミナが切れて、豹に追いつかれてしまった。
豹は生きるために小鹿を狩る。
小鹿は生きるために豹から逃げる。
そこには「生まれてきたから生きていく」ということしか
存在しない。
20代の頃、首を絞められ殺されかけたことがある。
とてもいい加減に生きていたときだ。
自分から死を選ぼうとは思わないが、
生きようともしていなかった。
空虚さを感じ、疲れて、なんとなく生きていた。
死ぬことをこわいとか嫌だとか思ってなかった。
ところが、意識が薄れていく中で
「死にたくない!わたしは生きたい!」と明確に思った。
そのときに出来得る限りの方法で死を逃れた。
しばらくは自分を責めた。
そうして「生」にしがみついたことが汚いことのように思えたし、
いい加減な生き方のバチが当たったのだと思った。
いろんな人に出会い、考え・・ある日、
「生命は生きようとするものなんだ」とストンと思った。
わたしは生きるために生まれてきた。
だから、あれでよかったんだ。
今でも「死」をこわいとは思っていない。
いずれは訪れることとして捉えている。
それでも、生きる。
いい加減でも、なんとなくでも、葛藤しながらでも・・
何だって構わない。
生きることは正しい。