風船会 Faraways -6ページ目

一度死んだ男…打点王の意地!気迫の2打点!(11/3)

先日行われたSCL準決勝・風船会FARAWAYSvsダークスの1戦。


両チーム好投手を擁するだけに、いかに少ないチャンスを生かせるがゲームの明暗を分けることになるのは明らかだった。


風船会がつくれたチャンスはわずか2回。そのわずかのチャンスを逃さなかったのが風船会のウォーズマンこと本村雅彦選手(25)だった。


初回、1死3塁からしっかりボールを転がし先制のランナーをホームに還すチームバッティングをみせると、さらに3回2アウト1・3塁のチャンスでアウトコースのボールを狙いすましたようにライト前にクリーンヒットし貴重な追加点をもたらした。



風船会 Faraways


この試合のスコアは2-1。この試合の主役は間違いなく本村選手だった。



今季の打点は35とチームの打点王の本村選手。シーズン開幕時は下位打線を打っていた男が、勝負強い打撃で打点を積み重ねていくうちにチームメートの信頼を得、そして後半戦以降チームに不可欠な男になった。



しかし9月30日の小松川大会一回戦。ここでは詳しくは書けないがこの男はとんでもない不祥事を起こしてしまう・・・



チームに飛びかう本村不要論・・・チーム一の理解者である森田祐基選手からも「いらねえ・・・はやくやめろ!!」と見放された・・・



いくら平日バットを振ろうと、いくらチームの勝利のためにミーティングを開催しようと、一度犯した罪は消えない・・・間違いなくこの男は一度死んだ・・・



それでもチームのために全力でプレーするこの男を野球の神様は見捨てていない。高校球児のような豆だらけの手のひら、日頃から怪我に注意するためのヘルメット着用、そして何よりもチームへの愛。一度死んだはずの男は生き返ろうと必死だった。その必死さに野球の神様が、今回の2打点を生み出してくれた。



一度失った信頼は取り戻せない・・・それでも新しい信頼を築くことはできる!

迫るSCL決勝、一度死んだ男が新しい信頼とともにグランドに立ちチームを勝利に導くだろう。



風船会 Faraways


(週間下ー衆ボール・記者見習い TAMA宮清純)



勝田引退...「エジプトに野球広める」ナイル川河川敷球場プロジェクトが第二の人生(11/3)

夕方というには暗くなりすぎた時間だった。真っ白な照明灯に照らされて打席に立った。


低めのストレートを掬い上げた打球は、しかし中堅手のグラブに収まった。彼はそれでも満足そうに微笑み、ヘルメットを外しファンへ深々と頭を下げた。




勝田直生。風船会を創成期から支え続けた若武者は、この日惜しまれながらもユニフォームを脱いだ。




バブル経済真っ只中の1987年、バブルとは無縁の江戸川藩平井村で産まれた。


この小さな村の子供たちは当時、荒川の川原で「タマウチ」という遊びをしていた。藩邸の松の枝をかっぱらい、それで川原に流れ着いた球状のものを打って遊ぶ。この村にはテレビが無いため、それが「野球」の源流だということには気がつかない。ともかく、勝田はタマウチに興じ、村の中でも最もタマを遠くへ飛ばせる快男児だった。




時を2005年へ移す。バブルの崩壊とも無関係だった平井村は、小松菜の生産で安定成長を遂げ、公立ながら高校まで設立された。タマウチ育ちの野生球児が集うこの小松川高校野球部は、創部ほどなくして東東京の名だたる強豪高と肩を並べるレベルへ達した。


勝田はその中心選手として活躍。3年時の夏季予選では見事優勝を果たし、甲子園への切符をつかんだ。




この事実は当時報道規制がかかったため、知る人は当時の関係者のみとなるが、確かにこの時小松川高校野球部は主戦勝田を中心に、タマウチ戦法で甲子園への切符をつかんだ。


しかし、辞退した。まだこの村には、応援団はおろか選手の旅費すら工面する力がなかった。(この前代未聞の事件を闇に葬り去った結果、小松川高校は初戦で海城高校に敗退という公式記録になってしまった)




直生。真っ直ぐに生きる一本の道が見つかったのが、まさにその日だったのだろう。


彼は太陽の昇降など関係なく勉強に明け暮れた。悔しさを力に変えられた時、人は飛躍する。


新聞奨学生として都内有名私大へ入学。経済、経営、産業、政治、平井の村の役に立つことなら、見境無く学んだ。クタクタになるまで学んで、乗り合いバスで帰路につく中で、景色として流れる都内の繁華街を眺め、いつか平井をこんな街にしてやると、心に誓った。




根底には野球があった。勝田は大学生ながら村政に積極参加し、荒川の河川敷に野球場をつくった。併せて、同郷の南部浩史(現監督)と共に私設自称プロ野球団風船会FARAWAYSを創設。自身もプレイヤーとして、平井のタマウチ少年達に夢を与えてきた。




平井は、栄えた。村では飢餓に苦しむ子供もいなくなり、週末には河川敷の勝田記念球場でレベルの高い少年野球が毎週行われている。風船会も常勝とまでは言えずとも、レベルの高いチームに成長した。




勝田の心の中には、大きな満足感が広がっていた。嫌だな、と勝田は思った。


この時代に平井で生まれ育った若者の特性である。満足感を嫌う。101というステータスは彼らの中に存在せず、100の次は0になる。


その時、勝田の頭に浮かんだのは、2011年エジプトで起こった反ムバーラク・デモ活動だった。投石に打ち込む彼らの力強いフォームが、鮮明な映像として彼の頭に浮かんだ。




平井で成し遂げた「革命」をエジプトで起こしたい。そして北アフリカを中心に、一大野球圏を作りたい。


その名の通り、真っ直ぐな男なのだ。一度決めたらそうなるしかない。11月3日、最後の打席で高々と打ち上げたセンターフライは、未来への号砲となった。




勝田に日本という国は、少し狭すぎたのかもしれない。




ここへ残る我々の感情は寂しさの一語だが、同時に我々は彼のファンとして、応援団として、勝田が生きる真っ直ぐな一本道の先を楽しみにしながら、タマウチ野球の魂を後世に伝えていきたい。




ありがとう、勝田直生。




風船会 Faraways-20121103




出典


本村嘘彦2012)『嘘八百偉人伝-勝田直生(1)』週間下ー衆ボール文庫





注記


勝田がエジプトに行くことと、最終打席がセンターフライだったことは事実です。


勝田君、お元気で。

下衆いゾ新戦力、132キロ怪腕ついに本領発揮!スタジアムを爆笑の渦に(10/27)

待望の第一号安打は、誰もが全く予期せぬ形で訪れた。



風船会 Faraways

触れ込みMAX132キロの速球派として今期途中入団した、高江洲元太選手。

投手層の底上げ、エース岡本投手の負担減・あるいはエース争いも起こるかと、入団当初は一気に注目を集めた。

ところが蓋を開けてみれば、80キロにも満たないチェンジアップだか何だか訳の分からない球しか放れず、GMやスカウト部長の責任問題にまで発展したのは記憶に新しい。


ファンや過激な地元メディアからは高江洲解雇を望む声が日に日に強まり、南国生まれの陽気な怪腕は入団から幾ばくもせぬうちに窮地へと追い込まれた。


しかし現場の考えは違った。南部監督は新戦力の秘めるポテンシャルを信じ、メディアの批判もどこ吹く風と積極起用を続けた。


まさに、現場の我慢が実を結んだ瞬間だった。



10月27日錦糸公園B面で行われたレッドスピリッツとの3回戦、5番ファーストで出場した高江洲選手にチャンスが回ってきたのは2回の第二打席。

1死3塁でどうしても追加点が欲しい南部監督が出したサインは、スクイズ。


ベンチに緊張が走った。

ピッチャーが投じた初球は、しかし無情にもアウトコースにワンバウンド。

「切り替えていこう...」スタジアムにいる誰もが席を立った次の瞬間、高江洲はショートバウンドボールをバットに乗せた。

打球はアーチスト特有の綺麗な放物線を描き、ピッチャー後方にポトリ。

スタートを切っていた三塁ランナーは悠々生還し、芸術的なプッシュスクイズを決めた高江洲は一塁を駆け抜けた。

奇跡的な追加点に、錦糸公園球場は爆笑の渦に巻き込まれた。


さらに畳み掛ける。


次打者の初球に思い切りよくスタートを切ると、二塁へ果敢にフットスライディング。両脚を前方へ投げ出し、築地市場の冷凍マグロのように滑り込むと、勢い余ってお尻でポンとベース上に着席。

スタジアムは初めて見るあまりにトリッキーな着座に、さらに大爆笑。またその可愛さに女性ファンからは黄色い溜息が漏れた。


初安打初打点初盗塁、しかし記録では表せない衝撃的なプレイスタイルに、地元の過激メディアも手の平を返さざるを得ない。伊紙ガゼッタ・デロ・洲ポルトはこの日の高江洲に、これまでの2倍となる2.0点を与えた。


打率も一気に.067まで引き上げた。

もう10月も終わり、これから世間は野球の季節から、忘年会・新年会シーズンへと暦を移す。

ようやく呪縛から解き放たれた高江洲の季節が、これからまさに始まろうとしている。


もうかつての132キロ豪腕ではない。


昔みたいに投げられなくてもいい。
俺はとにかく賑やかすんだ。


この日自らの商品価値をぐっと押し上げ、「賑やかし屋」高江洲は錦糸町のネオンへと消えていった。



(週間下ー衆ボール・本村)

9/8 OP戦ダブル


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<SCORE>

SCL交流戦

 VS アロハ 0-5 WIN

OP戦

 VS TDBC 4-5WIN×

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<打撃成績>&<通算成績>

http://www.ikz.jp/hp/faraways-bc/index.html

(別サイトのスコアブックです)

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先週は錦糸公園でダブルヘッダー!


しかも対戦相手が強豪ビックリマーク


1試合目は今季SCL予選を無敗で勝ち抜き見事Aグループを1位通過したアロハさん。


2試合目は全国ろう者野球大会優勝経験があり、今年も全国大会に出場されるTDBCさん。


これから始まるSCLCTの前に、強豪チームと対戦できるのは大変ありがたいですねニコニコ



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▲1試合目先発の#18


まずは1試合目。この試合は#18、#11、#0の3投手が強力アロハ打線を3安打無失点に抑え、打線も3回に3本のタイムリーが出るなど、投打が噛み合い勝利(^-^)



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▲2試合目のヒーロー#0


2試合目は、初回に#0と#7のタイムリーで3点を先制するも、相手打線の鋭いスイングとチームプレーに圧される展開で4-4で最終回に。そして最後は#0がこの試合3本目の2ベースをレフト頭上に放ちサヨナラ勝ちチョキ#0やるじゃん!!



というわけで強豪チームとのダブルは連勝!!2試合とも内容あるナイスゲームでしたグッド!


1試合目は投手陣+#7の好リードも光ったけど、#11と#4が良い所でタイムリーを打ってくれたのが大きかった。2試合目に関しては、本人は納得いっていないようだったが強力打線相手に#11が5回を自責点3と踏ん張ってくれたのが、#0のサヨナラ打につながったと思います。


全体的にチームは上向きアップこのチーム状態をキープしたいね(^-^)



さていよいよSCLのCTが始まります!


初戦は9・22 VS Whitetails


ここからの戦いは予選以上に厳しいものになるはず・・・チーム一丸になって1つでも上を目指そう!!


それでは最後に本日のベストショット!

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先月から加入した#3!1試合目に見せた特大ファールにはスラッガーの片鱗が・・・今週は期待してます(^-^)二岡モデルのバット(2980円)を振り込んで来いよ!


「風船会 Fight!!」

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今週の活動は

9月15日(土)  江戸川区球場

  10:00~12:00 

   SCL交流戦

    VS レッドスター09様


  16:00~18:00

   ホームOP戦

    VS パプリン様


   *集合時間 9:00(2試合目は15:00)



遅刻厳禁、忘れ物注意。集合時間には着替えを済ませておくようお願いします!―――――――――――――――――――――――

12’秋季小松川大会日程

小松川秋季大会の日程です。


1回戦

9・23(日) 8:00~ 荒川26面

 VS ストライブ株式会社


2回戦

10・14(日) 10:00~ 荒川26面

 VS ニットソックス


準決勝

10・28(日) 10:00~ 荒川26面

 VS 未定


決勝

11・11(日) 10:00~ 荒川26面

 VS 未定



春の惨敗の悔しさを絶対に晴らし、優勝に向けて各自努力して行こう!!



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