私が豆本を作るようになったのは、
14年前ぐらいでしょうか。
子供の頃から小さいものが大好きで、
物を作るのが大好きで、
木を削ったり、粘土をこねては何かを作っていました。
豆本にもずっと興味はあったものの
それは老後の楽しみに♪なんて思っていました。
でも考えてみたら、老眼になるんだろうし
やりたいことをやるのに、
“今より早いことはない♪”と思って
ネットで調べてみたら、
ちょうどいい時に豆本教室を発見!
現在の豆本協会の会長、田中栞さんの講座を
がっつり2回受けさせていただきました。
(今でも豆本教室を開いてらっしゃいます。
興味があったら、ぜひぜひ行ってみてくださいね♪)
そこで基本となる紙の目の話から豆本の作り方を習って、
あとはがんばってね~って感じで送り出されたので
そこからは自力でなんとかかんとか作ってみました。
そして、なんとか出来た第一号が、この『豆ピアノ』です。
子供の頃、家にあったアップライトピアノが
モデルです。
本体は、工作などに使うヒノキ棒なので木製です。
工芸用の合成漆を塗っては5時間ほど乾かし、
やすりをかけてはまた塗って・・・。
これを5~6回繰り返すとつやつやと光ってきます。
ペダルは、いろいろ探しているうちに、
造花の芯にぴったりなのを見つけました。
合成漆を塗ったあとに、極小のキリで穴をあけて
接着剤をつけた花芯を差し込んで接着します。
本物のピアノのように、鍵盤のフタをあけると
中に鍵盤が見えてきます。
その鍵盤を引っ張ってみてください。
それが豆本になっています。
中には、『生まれて来て おめでとうの話』
という小さな物語が書いてあります。
子供の頃、ピアノの思いフタをあけるのが好き
だったので、この小さな豆ピアノのフタも
最初は少し重めに作ってあります。
開け閉めするうちに、だんだん軽くなります。
すべて手作りなので、同じものは出来ません。
どれもこの世で1つだけと思って
かわいがっていただけたら嬉しいです。