子供の頃、父にお古の一眼レフカメラをもらいました。
重たくてガチッとした古いカメラはすごくカッコ良かったぁ。
フィルムの入れ方を教わってなんとか入れた後は、露出やシャッタースピードを決めてピントを合わせて・・・と、今のカメラに比べるとやることがたくさんあるんです(^_^)
レンズを外して望遠レンズに変えてみたり、シャッターを切って、そのあとフィルムを巻き上げたり、動かせるところがいっぱいで、それが楽しくてたまらない♪
もらったカメラはアサヒペンタックスだったので、
私は愛情を込めて『ペンタちゃん』と呼んでかわいがってました。
この豆本の『茶ペンタ』は、正面左側にある合皮リボンの端を持って右に引くと、カチッと言ってホックが外れます。
そうするとカメラの裏側に『左へ』と書いた折り本が見えてくるので左方向へベラベラ~と出すと物語が読めます。
豆本の題名は『幻影カメラ』。
古いカメラのファインダーを覗いたら、セピア色の昔の景色が見えて…という話。
物語の中では、昔の景色が見えたのは一度きりですが、折り本を最後の最後まで引っ張り出すと、そこにはあなたにも世界がセピア色に見えるファインダーが出てきます(*^^*)
本体はヒノキで出来た木製カメラ。
カメラを巻いているのは合成皮革のリボンですが、カメラストラップは本物の革なので、色落ちにご注意ください。
両端がカニカンになっているので、片方だけはずしてどこかに吊るすこともできます。
シャッターは動かないのですけど、
フィルムの巻き上げ部分は動くので、
「シャッターを切って巻き上げる」 という気分だけ味わえます(^皿^)