弁才天の持物弁天様の話をもうひとつ。仏像が手に持っている物を持物(じぶつ)と言います。私が年賀状の版画ざい彫った宇賀弁才天も8本の手にいろんな持物を持っています。財宝を与え、災いを除くという『宝珠(ほうじゅ)』もありますが、そのほかは、ほとんどが武器です。弓や矢、宝剣や羂索(けんさく)というロープのようなものは、魔障を切り払うという意味もありますが、その人自身の持つ煩悩や、弱い心や悪縁を叩ききって、縛り上げてそこまでしても救おうっていう意味なんですよね。やさしい顔だけじゃ救えない時の『奥の手』です(*^_^*)