箱根板橋 まち歩き その5 さいかち小路と文具店 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

箱根板橋 まち歩きの帰り道は 国道から1本海沿いの道を歩きます。

 

早川口の交差点では 消防車が勢ぞろい。

 

 

 

ここは小田原消防署ですが 中央にある塔は モダンなデザインの火の見櫓です。

 

 

 

 

小田原には 有形文化財に指定されている大正時代の建物がいくつも残されていますが 昭和初期に作られたデザイン建築の商店も沢山残っています。

 

 

消防署の隣にあるのは 《SIBATA SYOTEN》

3連のアーチ窓のモダンなデザインです。

 

 

 

 

国道の海側にあるこのお店は 看板はなくなっていますが 何のお店かしら・・・。

入り口上の格子欄間や アーチ飾り 2階のタイル飾りの窓もおしゃれですね。

 

 

 

早川口から海に向かう路地は 《御厩小路(おうまやこうじ)》

この小路は熱海街道の起点で かつてこの辺りに小田原藩の馬屋があり 承応2年(1653年)に小田原藩主稲葉正則が馬を見に来た記録も残っているそうです。

 

 

 

御厩小路から東へ向かう開けた1本道は 《西海子小路(さいかちこうじ)》

この小路は何度かご紹介してますが 中央より西側を歩くのは初めてです。

 

 

 

 

道標にあるのは 兜でしょうか・・?

 

 

 

桜並木が印象的な通りですが 老朽化し 伐採されたものが多く

 

 

 

現在は 新しく植えられた苗木が育ち始めています。

ここを歩いたのは1週間前 チラホラ花が咲き始めていたのっで 今は満開になっているかも・・・

 

 

 

西海子小路には 歴史的風致形成建造物に指定されているお屋敷が点在します。

 

民間所有のため 公開されていませんが 静山荘 旧望月郡軍四郎別邸

(画像は HPからお借りしました)

 

 

 

 

一昨年 この道を歩いた時に 偶然公開しているのを見つけて見学した 旧松本剛吉別邸

 

 

 

 

旧松本剛吉別邸は 今年4月8日から令和7年2月まで庭園整備工事のため 日曜日に建物のみの公開になるそうなので ご注意を・・・

 

 

向かい側には 小田原文学館(旧田中光顕伯爵別邸)

 

 

 

通りを歩いていると 造成された広い土地。

近々8棟分の宅地として分譲されるとの看板がありましたが この辺りは 小田原城から歩いて5~6分の場所。

造成中に遺跡等が出てきているんじゃないのかな・・・?

 

 

 

西海子小路をを抜けると 安斎小路

 

 

 

 

箱根板橋を歩いた後 回り道して 安斎小路に来たのは パン屋さんLes  Rois(レロア)に寄るためです。

 

 

 

このカスタード入りのフレンチトーストが美味しくて 最近小田原に行くと必ず寄っています。

 

 

 

車を停めた小田原城近くの駐車場まで戻ってくると 元文房具店だったお店の前で 蚤の市の張り紙があり ちゃぶ台や行李が並んでいます。

 

 

 

 

ここは 子供の頃この辺りに住んでいたブロ友さんも良く通ったという 本と文房具の店 ムラコシです。

 

 

 

 

 

 

 

蚤の市に並んでいたものは ご自由にお持ち帰り下さいと太っ腹!! 

ちゃぶ台や行李は 風遊花展の展示用の台や古布入れに使えるので いただこうかと迷いましたが どちらも手持ちがあり これ以上ものを増やすのは避けたくて 今回泣く泣く諦めました。

それでも 諦めきれず並べられたものを見ていると 中からお店の方が出てきて もしよかったら 中も見て行きませんか?と声をかけていただきました。

 

この建物は 築100年を過ぎ 老朽化で雨漏りもするため 近々解体が決まり 不要になったものを処分するため 蚤の市をしていたんだそうです。

 

中に入ってびっくり!!

かつての文房具屋さんの懐かしい店内には 組合証が壁にかかっていたり ショーケースや棚もそのまま。

数日前 古道具屋さんが引き取りに来られ 再度引き取りに来るものが残っているのだそうです。

使う場所と軍資金さえあれば 欲しい魅力的な物ばかり。

 

 

 

 

 

 

 

特にこの木で作られた古いレジスターは レアもののお宝ですよね~~

古道具屋さんも 一番に目に止め 引き取りが決まったそうですが レジスターを設置した当時 盗難防止のために柱とカウンターに固定してしまったため 簡単に外すことができず 建物の解体の時に外して引き取りが決まっているんだそうです。

 

 

 

 

持ち帰りを諦めたちゃぶ台は 店内を見せていただいている間に 他の方がお持ち帰りされていましたが やっぱりもらって来ればよかったかな~~~~。

 

こうやって 古き良き時代のものや建物が消えていくのは寂しい事です。

解体後の文房具店の跡地は どんなふうに生まれ変わるのかな~~