雀踊りの古布 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

毎朝 隣家の屋根から聞こえてくる雀の声

 

 

 

身近な鳥で 古布の柄にもスズメが描かれているものが沢山あります。

その中でも好きなのが《雀踊り》の柄。

 

 

雀踊りは 19世紀に流行した奴踊りで 奴装束に笠をかぶり 三味線と歌に合わせ 雀の動作をまねた踊りをします。

奴装束は身に付けていませんが 現在雀踊りと言うと 仙台の青葉まつりで踊られるものが《雀踊り》として知られているそうです。

 

とくに有名なのが 慶長8年(1603)仙台城移徒式(わたまししき=新築移転の儀式)を終えた宴席で、泉州・堺(現在の大阪府堺市)から移り住んだ石工たちが 伊達政宗公の前で即興で披露した踊りにはじまるといわれている《仙台すずめ踊り》です。

 

 

 

和歌山県御坊市の雀踊りは 県指定無形民俗文化財。

小竹八幡神社の祭礼に奉納される踊りで 江戸時代中頃に始まった奴踊りの一種で、笠をかぶり四季の風景を三味線に合わせて踊ります。

 

 

 

そんな雀踊りが描かれている古布を 久しぶりにヤフオクで落札しました。

風にそよぐ芝草の中で躍る雀を描いた 古い縮緬です。

 

 

 

《芝草》とは ゆるく弧を描いた三日月型の草のデザインで 古くから日本に自生している日本芝の仲間 野芝が元となっています。

芝草はススキに似たデザインですが 草の幅が広く、短く描かれるのが特徴です。

でももしかしたら これは稲刈り前の田んぼかな・・・

 

 

 

草の中で躍る雀は 青海波や 亀甲の着物を着た6パターン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この生地も 芝草や青海波等 小さな柄を使いたいのですが 切り刻んでしまうのはちょっともったいないいかも・・・ショボーン

暫くは コレクションボックスで ストックになりそうです。

 

 

その他に我が家にいる雀踊りの古布たちです。

 

モスリンの着物のほどきは 量もたっぷりあって重宝しています。

 

 

 

帯を使って作った昔話のタペストリーの裏布にも使いました。

 

 

 

 

豆粒みたいな可愛い雀踊りの綸子

 

 

 

 

女の子の交織の着物に使われていたのは 枝垂れ桜の下で舞い踊る雀たち

 

桜 古布

 

 

お宝と一緒に描かれた雀は 昔話を散りばめた縮緬で 舌切り雀を表現していました。  

 

 

 

竹林の中で遊ぶスズメは お気に入りの縮緬。

 

 

 

 

雀そのものが描かれた古布もあります。

 

男の子の昔話が描かれた着物の中の雀。

絵馬の様な形の板に 竹が結んであるのは 収穫前の田んぼにやってくる鳥を追い払うための農具で 《すずめ脅し》《引き板》《鳴子》と呼ばれます。

 吊り下げた板に結んである綱を引いたり ゆすったり 風に揺られて音を出し害鳥を追い払うために使います。

 

 

 

板状のすずめおどし 今ではすっかり見なくなり 近年では 猛禽類の形をしたカイトが使われることが多くなりましたね。

 

 

 

薄手の紬のような古布には 竹林で舞飛ぶ雀

 

 

 

この綸子の布は デフォルメしたカラフルな福良雀が描かれています。

 

 

 

 

女の子の着物に使われていたのは 色違いの平絹に描かれていた 漫画チックな雀たち。

ある意味 この布も雀踊りかも・・・

楽し気で かわいいね~~。

 

 

 

 

 

 

 

ルンルンチイチイパッパ~~ チイパッパ~~~ すずめの学校の先生は~~~ルンルン

こんな楽しい古布もありますよ

 

 

 

さ~~て 次に仲間入りする素敵な古布を捜して またヤフオクを覗いて見ようっと!!