奈良旅 その4 不老長寿の橘の実 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

唐招提寺を参拝すると時刻は 午後3時過ぎ。

とりあえず 近鉄奈良駅に戻り ホテルにチェックインをすることに。

 

地図を見たら 唐招提寺は 西の京と尼ヶ辻駅の中間点。

それならば 近鉄奈良駅寄りの尼ヶ辻駅に向かおうと決めたのが 湘南キャンディーズにあるあるな判断ミスの珍道中。

すれ違った犬の散歩をしていた方に聞いたら 丁度ここは中間点とのことだったので尼ヶ辻に向かいましたが 北風に吹かれながら歩く道のりは 遠かった~~~~!!

 

 

野原や畑の中を歩いていると この辺りは小さなため池が沢山ありました。

農業用水かしらねぇ そんなことを話していると目の前に現れた柿が実る小さな広場。

 

 

 

 

そこには こんな立札がありました。

 

 

ここは《垂仁天皇より 非時香菓(ときじくのかくのみ)(ヤマトタチバナ)を求め 不老不死の理想郷に遣わされた田道間守(たじまもり)が 9年後に戻ってきた時には 垂仁天皇は崩御された後。

嘆き悲しみ墓前で自害した田道間守の忠を哀しんだ景行天皇が垂仁天皇陵の近くに葬った》といういわれのある場所。

 

 

田道間守ゆかりの橘を植えたこの場所から 垂仁天皇陵も見えるようです。

 

 

 

《非時香菓》とは橘の実が《時を選ばず(非時)香る果実》という意味で名付けられ 不老長寿の実として 日本書紀にも掲載されているそうです。

田道間守が持ち帰った橘は 《八竿八縵(やほこやかげ)》という橘を葉っぱごとたくさん串に刺したものだったとか・・・

 

 

お雛様飾りで《左近の桜 右近の橘》と言われますが 柑橘類の産地でもある神奈川には橘はあまり植えられていないのか 今まで実物見たことがありませんでした。

今回 思いもかけず 橘の実を見ることが出来ました。

 

 

 

 

柚子より小さく ピンポン玉より数越大きいくらいのかわいい実でした。

お初にお目にかかります。

こんな旅先で お会いできて嬉しいです。

 

 

 

ここから駅まで向かう途中 いくつか池を見ながら歩いて行くと 大きな堀が見え カワウに追いかけられたアオサギが逃げ惑う姿に会いました。

強いイメージがあったアオサギ君 意外に小心者爆  笑

 

 

 

堀の向こうに見えたのが 垂仁天皇陵でした。

飛鳥のギャラリーで作品展示をさせてもらった時に 橿原神宮駅から飛鳥まで歩きながら いくつか古墳や高松塚古墳は見たけれど こんな間近で 大きな堀がある天皇陵を見たのは初めてです。

 

 

 

 

 

右側に浮かぶ小島が田道間守が葬られた場所でしょうね。

 

 

 

こちらはネットからお借りした 第11代目 垂仁天皇と田道間守。

寄り沿うように眠る二人 空の上で会えたでしょうか。

 

   

 

 

お堀の中の たくさんのカモ

 

 

 

皆で固まって グルグル回っています。

この光景が見られる場所には エサとなるプランクトンがたくさんいて 集団で回ることで 上昇水流が起き プランクトンが上の方にたくさん集まってくるんだそうです。

 

 

 

かなり遠くにいるカモたちなので 私のカメラじゃアップ写真が撮れないのですが ホシハジロやヒドリガモ オナガガモなどが集まっているかな・・・?

 

 

 

 

 

 

 

想いがげなく古代の世界に触れられたのも 珍道中のお陰です。