お軽と勘平 完成 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

大ブレーキ中だった お軽と勘平のタペストリーが完成しました。

 

最後に仕上げたのは 勘平の着物。

まずはアップリケです。

 

 

 

実物の勘平さんの袖部分には 違い鷹の羽に家紋が入っていたので 刺繍か顔彩で描いて家紋を入れようかと思っていましたが

 

 

 

丁度 黒留袖の袖部分についていた《丸に変わり片喰》紋があったので 代用しました。

片喰は 繁殖力が強く 縁起を担いで武家に好まれた家紋で 御鏡を磨くためにも用いられ 《鏡草》とも呼ばれていました。

 

 

 

 

こちらはアップリケが終わった全体像。

 

 

 

この後 輪郭にステッチをかけていきます。

 

 

 

 

ステッチ終了。

 

 

 

裏布には何を使おうか・・・

ガサゴソと古布を漁って 奴さんやうさぎの飛んだり跳ねたり()や宝尽くしが描かれているモスリンに決定

 

 

 

飛んだり跳ねたり

    浅草近郊で販売されている江戸の代表的なからくり玩具の一種

    割竹に木綿と竹で作ったばねを仕込み 膠(にわ)でくっつけ 台の上に

    張子人形を乗せ 手を叩くと人形が飛び跳ねる仕組み。

画像はネットから お借りしました。

 

 

 

額縁布には 小さな扇子などが描かれた小紋の着物を使いました。

 

 

 

 

 

歌川芳藤の《清元落人 おかるとかん平(勘平)》

歌舞伎《仮名手本忠臣蔵》(別名《道行旅路の花聟(みちゆきたびじのはなむこ)》)に登場するお軽と勘平二人の恋物語を 浄瑠璃にした演目で 兎で擬人化して描いていますが 実物通りに再現できたかな・・・