富山の薬のタペストリー 残り10個の薬袋を作ります。
この10個は 実際に昭和時代に 家庭配置薬として届けられたもの。
何年か前に ヤフオクで未使用だったものを買っておきました。
まず今回作ったのは 子供用の風邪薬 《ハトポッポ》
袋の大きさは 縦9㎝ 横7㎝。
裏側には 効能や用法が記載されています。
上部についている切手のような封印シールも デザイン性がありますね。
今の時代の薬は ドラックストアで購入する売薬にも 使用期限が記載されていますが この時代の薬袋には期限の記載はありません。
まあ 配置薬として半年に一度 交換してもらえるので 使用期限が無くて大丈夫なのかもね。
効能は 感冒・肺炎・気管支カタル・呼吸器疾患・たんせきなど・・
《気管支カタル》のふり仮名が 《きくわんしカタル》と旧仮名づかいだったり おくり仮名がかたかなだったりしているので 昭和半ばよりも前の薬でしょうかね。
一袋に2包入って¥20
この価格からも時代がうかがえますね。
袋の表には 《コドモ専門》と書いあるのに
用量には 大人から子供までの量が記載されています。
未開封の袋でしたが 中を見たくて開けてみました。
出てきたのは アルミの薬包紙に包まれたものが2包。
昔は 病院で薬をいただく時にも 受付の中にある調剤コーナーで 数種類の粉薬を乳鉢の中で調合 薬匙を使って小分けにし 秤で計って薬包紙に包んでくれましたよね。
薬包紙の折り方は 粉物を包むのに便利な包み方ですが 今の若い方たちは この折り方を知らない方が多いかもね。
参考までに こちらは ネットからお借りした 薬包紙の折り方です。
アルミの薬包紙を開けてみると パラフィン紙が重ねられた包みの中に いかにも苦そうな大人用1回分の粉薬が包まれていました・・・
こういう薬 オブラートに包んで飲みましたよね。
子供の用量は 15才~8才までは 2分の1 7才~5才は3分の1 この辺りまでは何とかなりそうですが 3~4才は 6分の1 2才以下は10分の1となると 小分けにするのが大変そうです。
コドモ専門の薬なのに これってどうなのよ・・・
さてさて 前置きは ここまでにして タペストリーに話を戻しましょう。
まずは 袋の土台を作ります。
中央の子供とハトはアップリケ。
青っぷり毛の周囲に 1本どりの刺繍糸でアウトラインステッチをし 輪郭を描きます。
子供の顔のサイズは 1円玉より小さなサイズ。
最後に 周囲に赤いステッチをかければ 出来上がり。
残りの薬袋は9個。
次回は 子供用のおなかの薬袋 《コドモはら》を作ります。
さあ、頑張ろう