大日如来様 御開帳 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

階段で雛飾りを展示している 蓮台寺温泉の天神神社で 国重要文化財の大日如来座像の御開帳を見てきました。

 

 

 

 

階段を上がった境内に並ぶ2つのお堂。

右側の古いお堂は 天神神社の名前の由来になった天満宮

 

 

 

 

 

鬼瓦

 

 

 

屋根の下の家紋は 丸に梅鉢紋

 

 

 

梅紋は菅原道真が梅を好んだことに由来し 道真公が祀られる天満宮が神紋としたことが始まりで 日本各地に広がりました。

梅紋には《梅花》《梅鉢》がありますが

(画像は 手持ちの本 《日本の家紋大辞典》(森本勇夫著 日本家紋研究会監修 日本実業出版社 2013年)を参照)

 

 

 

 

 

 

天神神社の神紋は 《梅鉢紋》

梅鉢紋は 花弁が舞楽で用いる太鼓のばちに似ていることからついた名前です。

梅鉢紋にもいくつかの種類がありますが 天神神社の梅鉢紋は 特にこの3種類の中の

 

 

 

中心から出ている五角形の形から 一番上の《加賀前田家梅鉢》が似ているようです。

伊豆の山の中にある天満宮が なぜ加賀前田家の家紋と似ているかはわかりませんが・・・・

 

  

 

 

 

 

お堂の手前の部屋には 幟旗と神社等級認定書 奥の部屋に 天神様が祀られていました。

 

 

 

 

天満宮の前の木には 合格祈願の絵馬が1枚。

地元高校への合格祈願が書かれていましたが 念願かない 高校生生活を楽しみ始めていると良いですね。

 

 

 

天満宮の左奥に 新しく作られた収蔵庫があります。

 

 

 

この中には 国指定重要文化財の大日如来坐像と 市指定文化財の四天王像が安置さされています。

 

 

 

大日如来坐像は 江戸時代まで60年に1度御開帳される秘仏でしたが 現在は 年末年始の4日間 しだれ桃の開花時期に合わせた春季に8日間 秋季に9日間 御開帳されます。

毎月 8日は大日如来の日とされているそうなので 春季も秋季も8日は 御開帳の日程に入っていますね。

 

 

 

今年は 御開帳日程が長く 3月25日から 明日9日までの16日間御開帳されています。

 

 

 

収蔵庫の中の大日如来坐像と四天王像は ガラス越しに拝観させていただくことができました。

 

 

 

 

神社に仏像というと違和感がありますが 元々 大日如来坐像は 鎌倉時代の承久年間に廃寺となった蓮台寺のご本尊

その後 歴史に翻弄され 明治時代から 今の形で天神神社の境内に祀られるようになりました。

 

 

 

 

大日如来坐像は 像高113cm 桧・寄木造り 彫眼 漆箔 運慶一門の作とも伝えられているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大日如来の両側に祀られているのが 市指定文化財の四天王像

 

 

 

 

 

 

 

大日如来坐像の 向かって左側に祀られているのが 南方の守護神 増長天と 西方の守護神広目天

 

 

 

向かって右側に祀られているのが 北方の守護神 多聞天と 東方の守護神 持国天。

 

 

 

若い頃(早 あれから40年ぼけー) 仏像好きの女子 アシュラーの走りのように 阿修羅像をはじめ 奈良 京都 湖北 小浜の山奥のお寺まで 名の知れた仏像や 山深い観音様の里など各地を仏像たちに会いたくて歩きましたが 思いがけなく 久しぶりに 立派な仏像に会うことができました。

名の知れた仏像も大好きですが 山深い場所に祀られた仏像たちも とても魅力的です。

これで ずいぶん汚れてしまった心の中も 少しはきれいいになったかな・・・ウインクはてなマーク

 

 

そうそう この間 花月さんに頂いた 備前焼のうさぎおみくじの結果が 末吉とは思えない残念なものだったので 大日如来さんの御利益が 現世安穏 所願成就と聞いたので 厄落としに引き直し。

結果は やはり末吉

内容は 前回よりも残念な結果で 意気消沈。

やはり神頼み 仏頼みを押せず 自分でコツコツ努力をしなさいと 戒められたということですね。