善福寺の仏様 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

隠れた桜の名所 大磯の善福寺。

 

お庭の東側には 穴があけられた岩山が・・・

大磯は 横穴式の古墳が各所に点在しているのですが この岩山も 6~7世紀の横穴式墓穴群だそうです。

岩山の前には 檀家さんの墓地も並んでいて 古墳時代と現代人の墓地が一緒に並ぶ不思議な空間です。

 

 

 

 

本堂(阿弥陀堂)は文化2年(1805年)の再建だそうで こじんまりとした落ち着いた建物です。

 

 

 

本堂の一番右のお厨子に鎮座するのは 平成4年に国指定重要文化財となった 木造了源座像

 

 

 

この像は 鎌倉時代後期の作で 善福寺では 親鸞聖人座像として伝えられていたそうですが 平成4年 文化財に指定される際に 国が親鸞聖人増として認定する基準とは異なるとして 了源座像の名で認定されました。

その後 善福寺では さらなる調査を行い この像が 親鸞聖人が関東に住んでいた頃の壮年期の姿とも判断できるという結果が出て 善福寺では これまで通り 親鸞聖人増として伝え 祀っています。

 

 

 

そして中央の蓮が描かれたお厨子に祀られているのが ご本尊の木造阿弥陀如来立像。

 

 

 

 

とても端正で美しいお顔の阿弥陀様は 昭和57年に県の重要文化財に指定されています。

 

 

 

 

左側のお厨子には 蓮如上人絵像

 

 

 

お厨子の前には 楽太鼓

 

 

 

楽太鼓(がくだいこ)は 釣太鼓とも呼ばれ 上に金属の火焔飾りを付けた丸い木枠に 唐獅子などが描かれた太鼓を吊るした楽器で 雅楽などに使われる三鼓の一つです。

三鼓には 楽太鼓の他に 鞨鼓(かっこ)(両面打ちの 鼓の様な形の太鼓) 鉦鼓(しょうこ)(楽太鼓と同様 上に金属の火焔飾りを付けた丸い木枠に 皿型の青銅器を吊り下げた鉦(かね))があります。

画像はネットからお借りしました。

 

 

 

 

善福寺の貴重な仏像は 一声かければ 拝観させていただけますので 河津桜のお花見と一緒に 是非 会いに行ってみてくださいね。