お屋敷訪問 旧松本剛吉別邸 | 風遊花(ふうか)~古布とうさぎとお雛様~

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~作品展 ものつくりをする仲間達 ギャラリー ショップ~
  大好きなもの 日頃の様子を気ままにご紹介します。

ちょっと間が空いてしまいましたが 小田原散策の続きのお話です。

 

小田原のお屋敷街 この辺りは 初めて訪れた場所。

ずっと前に 小田原駅から文学館があるこの辺りを散策したことがあるという花月さんにもお付き合いいただき 西海子小路周辺をてくてく散歩。

日差しが強い日でしたが 歩いていると 海からの風がとっても気持ち良い~~ 

 

 

文学館に向かう途中 Googleマップにも名前が載っていなかった大きなお屋敷の前に 公開中の看板を見つけました。

観覧無料だって!!

それじゃ ちょっとお邪魔しましょうかてへぺろ

 

 

 

 

松本剛吉・・・・はてなマーク

この方 どなたはてなマーク

 

 

 

あらまっ!! この方 明治時代に 初代内務大臣や第3代・第9代内閣総理大臣を務めた山縣有朋さんのお友達だった政治家さんなんですね。

 

 

 

 

ちょいと話がそれますが 普請道楽と言われた山縣有朋は お友達の松本剛吉さん宅からほど近い場所に 古稀庵という別邸を建て 

 

 

 

 

 

 

 

その後すぐ近くに建てられていた 第23代内閣総理大臣 清浦奎吾の別邸 皆春荘を 古稀庵の別庵として活用します。

 

 

 

 

 

古稀庵を別邸とする前の山縣有朋は 足の関節炎理療のため 当時 病気治療のため海水浴が奨励され 多くの政治家が移り住んだ大磯にも 小淘庵(おゆるぎあん)別邸を建てていました。

小淘庵のあった場所は 現在大磯中学校が建てられていますが この辺りは 吉田茂 伊藤博文 西園寺公望 池田斉彬 大隈重信 陸奥宗光など 明治時代の大物政治家さんがお隣同士で別邸を連ねていた地域です。

明治の政治家たちの贅沢三昧 恐るべしガーン!!

 

 

 

さてさて 話を戻して 西海子小路にある 松本剛吉別邸に お邪魔しましょう。

 

 

 

門をくぐると 母屋までは 鬱蒼と茂る草木に囲まれたお庭が続きます。

 

 

 

 

 

 

母屋や基本的に公開されていませんが

 

 

 

左側の一部屋だけは 時間を区切って見せていただくことができるようです。

この日は 公開時間ではなかったので 外から見せていただきました。

 

 

 

 

網代張りの趣向を凝らした戸袋にびっくり~~びっくりびっくりマーク

 

 

 

奥へ進む庭の敷石にお供えもちのような丸い敷石がありますが(一番下の敷石) 以前 知り合いの大工さんが建てたご自宅のお茶室を見せていただいた時 同じ敷石があり 京都のお寺を建て替えた時に撤去されるお堂の柱の基礎を譲り受けたものだと伺いました。

この敷石も もしかしたら そういう由緒あるものかもしれませんね。

 

 

 

母屋の奥にあるお茶室 雨香亭(うこうてい)

 

 

 

 

 

斜めに作られた入り口は 床も天井も とても趣向を凝らしたものでした。

 

 

 

 

 

 

水屋

 

 

 

勝手口側の小間

 

 

 

広間から見る お庭からは 木々の香りが漂います。

 

 

 

 

お茶室の裏に続く 築山には 待合がありました。

 

 

 

この待合は あまり手入れがされていませんでしたが 無造作に置かれたままになっていた古道具が 当時の様子を物語っているようにも思えます。

 

 

 

 

 

小田原散策をする時は メジャーな場所もたくさんありますが 海側のお屋敷街にある旧松本剛吉別邸 意外な穴場としてお勧めですよ。